本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

制作 : 山本貴光  細谷由依子 
  • フィルムアート社
3.48
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本棚登録 : 517
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845914524

作品紹介・あらすじ

カリスマ装丁家が読書における想像力の謎に迫る、かつてない「文学×デザイン×現象学」の探究の書物。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読むという中で、どう理解しているのか?
    文字を読んで言葉を視覚的に理解しながら考えている。
    文字も順に追っていくだけでなく、行ったり来たり、あるいは飛ばしながら読む、それでもだいたいを追いかけられる。登場人物の描写が(最初にあると限らない)そこまでのイメージと合うやいなや、読み返すことも。。
    挿絵やあるいはドラマ化、映画化されているならばそのイメージに引っ張られるだろうし。。

    挿絵や、フォントが美しく、いろいろ考えさせられる本。
    面白い。

    というか本を読みながら、自分は全く他のことに想いを馳せることもあるし、いろいろ自分の中の思考へ展開することも。
    本というものの不思議さ、考えさせられた本。

  • 読書中の私たちの頭の中では何が起こっているのか、再現しようとしている本。面白い試みだと思うけど、それ自体が難しいからか文章がわかりづらく、読むのが少々つらかったです。
    挿絵(というかデザイン画?)がとてもおしゃれで、デザイン画集として楽しむのでもいいかも。

  • 「読書」について現象学的に捉えようとした本。だが、
    理論を振りかざそうというのではなく、読書するときに
    起きていることを追体験するように詳述しようとした本
    と言えるだろうか。本を読むときに何が起きているのか
    を本に書くという難事にタイポグラフィーを駆使して
    挑み、ある程度成功していると思う。

    ただ、ここで主に採りあげられる「本」が小説のみで
    あることはやや物足りない気がするし、書かれている
    形式も手伝い、全体を通して「理解する」本ではなく
    「感じる」本となっているのは惜しいところ。

    小説読みを自認する人は、一度読んでみると面白い体験
    が出来るだろう。

  • 読書をするということを、改めて考える機会となりました。
    著者が米人なのであたりまえですが、引用も訳書になりますが、日本的な考え方ではどうなのかしら・・と‥
    本を読む時に私たちは何をみているのか?
    読書を楽しみとしている私は、頭の中で思い描くことが愉しいのかな・・どういう読書を続けていく事になるのでしょう!

  • あきらかにふざけている。馬鹿がつくほどまじめに。
    著者の語る冗談があまりにも強力なため、読者の思考ははるか遠くに投げ飛ばされる。だが著者に救済を求めても不毛である。彼の目的は読者の心に漂流と欠落感を呼び醒ますことなのだから。むしろ、充実した読書体験はそうしたドリフト感に執拗なまでにつきまとわれる。私たちは著者と読者の区別を超え、内省という名の無様でぎくしゃくしたダンスを演じる。その忘我の状態こそ、私たちは「読んでいる」と言えるのだ。

  • 著者は装丁家。
    タイトルから学術書かなあ・・・と思ったら、確かに学術的な示唆も多く含んでいるんだけれど、本自体はなんだろう、コンセプトブックというのもおかしいけれども、凄い豊富なビジュアルイメージを含んだ、文章も1ページ1ページレイアウトが全然違うし、図像も色々入ってきて、それが著者の言いたいことを象徴している、というデザイン本みたいな本。
    雰囲気としてはA・マングウェルとクラフト・エヴィング商會を混ぜてこねた感じ。

    主として文学作品を読むときに、人はどう読んでいるのかということについて、当たり前のように思っていることが実はそうではない、ということを色々示していく。
    例えば人は登場人物のビジュアルをどう処理しているのか。考えて想像している、ようでいて、具体的には描いていないことが多いことを指摘していく。だから挿画や映画化などビジュアルを出してしまうことは大きな影響を持つし、カフカは『虫』について、装丁に虫を出すことを絶対にするなと禁じたりしている。

    一見分厚いけれど、かなりグラフィカルなので、内容はそんなに長くない。ただし、豊富でないという意味ではない(1枚でずっと考えこんだりも出来うる)。

    今やっている研究に直接関わるわけではないので今回はパワー・ブラウジングで済ませたけど、また時間を作ってゆっくり読んだりしたい系の本だ。

  • 「本を読むときに何が起きているのか」このシンプルなタイトルに単純な興味を引かれ何気なく読みだしたのだが、これが1ページ開く毎に何が飛び出してくるか分からない飛び出す絵本のような一風変わった(いや初めて出会うタイプの)本で正直最初は慣れるまで大変だった笑。読むのを止めようかとさえ思ったがそれでも難しいなりに読み進めていくとふと理解出来る瞬間が訪れる、それが段々クセになる珍味のような味わいに最後はまんまとはめられた。不勉強で知らなかったが作者はアメリカでブックデザインを手がけているアートディレクターで「現代の小説の分野において、一目で誰によるデザインかが分かる、もっとも特徴的で象徴的なカバーデザイン」と評されているらしい。とても納得した。本の事をこういう風に見ても良いんだという、概念を覆される経験は松岡正剛さんを、読んだ時と同じものを感じた。思いつくままネットサーフィンのように片っ端から何でも読んでいこうとすると時々こういう出会い頭の事故みたいな経験があるから楽しい。もっともっとたくさん漂流してみよう。

  • 読書

  • さすがフィルムアート社の本は着眼点がおもしろい。
    そしてレイアウトがおもしろい。

    眺めてるだけでもおもしろい。

    こんな風に読書について考えたことがなかったので、ふむふむと勉強になりました。

  • [評価]
    −評価なし

    [感想]
    面白いくもないし、つまらなくもない内容だった。
    つまるところ自分には余り理解できなかったということだろう。
    ただ、本を読むという行為が単に文字を見ているだけではないということは理解できた。確かに自分が本を読んでいる時に地名がでると頭の中で地図を思い浮かべていた。

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