模様と意味の本—明日誰かに話したくなる模様のはなし

制作 : 細谷由依子 
  • フィルムアート社
1.67
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本棚登録 : 85
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845915934

作品紹介・あらすじ

水玉、ストライプ、チェック、花柄、迷彩から、ペイズリー、イスラム文様、幾何学模様、フラクタルまで。それぞれの柄・文様・意匠の、意外で不思議なサイドストーリーで読むたのしい「模様の文化史」入門。

感想・レビュー・書評

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  • 文章が子供向けなのか、非常に読みにくく、読んでも頭に入ってこないので読む気をなくし読了断念。

  • ゲシュタルトによる群化(グルーピング)(まとまりやすさの要因)
    パターンは重要な段階で形を表す・
    近接:天野不連続な集まりの中でより近くにまとまった点が私たちの思考の中で一つのまとまりを形成する
    類同:大きなグループの中に複数の色が集まっていたら、似ている色の点を一つのグループとして捉える
    対称:対称性を通して見えているものを整列してくれるものの構成を好む
    閉号:途切れた線の切れ目を繋げて閉じることで完全な形として認識する
    連続:切れ目や変化のない線、つまり連続して滑らかな経路をたどる方(より連続を示す方)を完全形として認識する
    共通運命:同調して動いている点を一つのまとまりと捉える
    過去の経験:人間は見ている形を評価するとき過去の経験に照らし合わせて前後関係を考慮する
    出現:完全形が目に飛び込んでくるように感じる
    具現化:視覚的刺激物の外観を完全形にするために情報を加えていく人間の傾向
    多重安定性:一つの刺激物を異なる2つの形に見させる視覚的幻覚のことをさす
    不変:表面的な外見が違うにもかかわらず、2つの形を同一だと認識すること

    kuffiyaat: 格子柄でできた長方形の頭巾。1936年にイギリス委任統治を受けてユダヤ移民にパレスチナ人が反対した時に始まり首の周りにゆるい三角形で負けば反乱者は砂混じりの風から、あるいはイスラエル兵士からさっと顔を隠すことができる。

    人の目を引きながら隠れる(迷彩の矛盾):迷彩は矛盾した模様。そもそも隠れることが重要なことではなく、見えることも目的の一つ。個性も集団としてのアイデンティティも、どっちも主張しながら、人の目を混乱させ、現実をひっくり返す。迷彩は模様であり、相矛盾する同士の集合体であり、驚くほど様々な模様を持つ世界観。「迷彩(カモフラージュ)」の語源camoufletとは「中身のない紙の円錐の端に火をつけ、火がくすぶっている側と反対側の端を寝ている人の鼻の下で持つ。眠っている人は煙を吸い込みびっくり仰天して飛び上がっておきる」といういたずらのことだった。ここから「地下水を進む敵軍を罠に捉えることができる小さいながら致命的な弾薬」という意味に。しかし一方で「舞台に立足せる」というフランス語の動詞camouflerからの派生でもある。

    迷彩は、20世紀初期に多くの専門分野の優れた知性の中から誕生した。その根底にあるコンセプトは複数分野で同時に発生した。
    動物学者エドワード・プールトンが1890年に初めて迷彩の本についての本を書いた。世間で流行する前から熱狂的なダーウィン主義者だったプールトンは動物の擬態による自己隠蔽を自然淘汰の証拠とみなした。擬態は捕食する動物もされる動物もどちらも利用するハッタリの才能。

    枠組みを超えたパターン:詩、図形、幾何学
    ディックヒギンズ, Pattern Poetry: Guide to an Unknown Literature

    "Are we not drawn onward, we few, drawn onward to new era?" (われら、われら二人、新しい時代へと進んで行こうとしているのではないか)

    幾何学模様
    三角形の重ね合わせーイスラム教:ソロモンの指輪、ユダヤキリスト教:ダヴィデの星
    四角形の重ね合わせ:慈悲の息吹、イブン・アラビーの教えを反映させたもので、創造の根源、自然界の4つの要素における可能性を明らかにする
    Umm as-Girih(あらゆるパターンの母):Girihは「むすびめ」の意味。全体の形を構成する第一段階の模様

    イスラムの模様は数学的特性で特徴付けられている。
    過剰数(その数の因数がそれ自体より大きくなる)12=1*2*3*4*6, 1+2+3+4+6=16, アラーの豊かさ(過剰)のように12祈りの模様がイスラム世界にあふれている。
    イスラム世界ではグリッドを破壊することで超越性を呼び込む。物理的世界にある全ての表面を貫通し、見え雑ものと永遠なるものが突き破る。

    曲率とフローの研究をしている数学者たちはパターンが四次元で、つまり空間及び時間で発展して行くと考えている(カルマン渦、ストレンジアトラクタ、ローレンツアトラクタ、ファイゲンバウム定数:乱流をはじめとする非線形現象全体において周期倍分岐が起こる数値、円周率や黄金比と同じ普遍定数で、それらと似た対称性を持っている)

    マンデブロ:幾何学が味気なく抽象的になった理由はそれが描く冷淡なまでに完璧な立体形が自然界にある実際のけばけばした形に全く似ていないから
    カントール、線消しゲームが無限より大きな数の集合を生み出した。「病的な曲線」
    IBM, マンデブロ集合、z^2+c
    自己相似性、再帰的プロセス
    ring within ring within wing, 中央の輪が村長の家の周りの囲い、それを囲う直系の家族、そして親族

    Symmetry: The Ordering Principle, David Wade
    Textiles: The Whole Story: Uses, Meanings, Significance, Beverly Gordon
    A brief sketch of the Morris Movement and the form founded, Ball Phillip

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845915934

  • 模様の図版をほとんど載せてないことと翻訳調の冗長な文体のためにどうも内容が掴みにくい。
    なぜこういう編集にしたんだろう?普通にビジュアルを例示しながら模様の意味やエピソードを簡潔にまとめてくれればいいと思うんだけど…。
    判型やレイアウトは凝ってて手に取りたくなるだけに残念。

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