- Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845916238
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計24万部突破!
☆☆☆☆☆amazon「本」総合ランキングで1位を獲得しました!!!(17/5/11〜)☆☆☆☆☆
創作者のための虎の巻、類語辞典シリーズ堂々の第4弾!
物語の舞台・世界観をつくりあげる「場面設定」のノウハウを、
「郊外編」「都市編」合わせて全225場面を通じ、
「見えるもの」「聴こえるもの」「味」「匂い」「質感」等の要素から、
「物語が転回する状況や出来事」への導線を、例文とともに徹底解説。
魅力的なキャラクターたちをつくりあげるのはその内面・外見だけではない!
場面設定でキャラクターたちに息吹を吹き込め!
場面設定が苦手な人でも
描写の勘所がつかめるユニークな好著。
「得られる効果」を読むだけでも
得るものが多いだろう。
——有栖川有栖(小説家)
体育館裏でカツアゲ。私たち、飽きてます。
夜の海で愛の告白。私たち、飽きてます。
ぜひ、この本を読んで、別案を。
——武田砂鉄(ライター、『紋切型社会』著者)
「あらゆる創作者にとって側に持っておきたい一冊」として、辞典としては異例の大ヒットを飛ばした『感情類語辞典』。キャラクターの性格作りのための続編『性格類語辞典 ポジティブ編/ネガティブ編』も好評なシリーズの第4弾として『場面設定類語辞典』が登場します! Twitter から爆発的に広まった本シリーズ、二次創作者(ライトノベル・同人誌)、小説家、脚本家、漫画家、演出家、俳優、ライターなど、多くの創作者、文字を扱う人たちにとって、今なお重宝され続けています。
☆カバーイラスト:小山健
【『類語辞典』シリーズについて】
フィルムアート社の『類語辞典』シリーズはSNSを中心に爆発的に広まり、これまでの累計刷部数は24万部を超える大ヒットを記録しています。人間の喜怒哀楽を項目化し、それぞれの感情に由来する行動や反応を集めた『感情類語辞典[増補改訂版]』。あらゆるキャラクターの明るい面、暗い面から人物描写を深めたい方におすすめの『性格類語辞典 ポジティブ編』 『性格類語辞典 ネガティブ編』。255もの「場面」を通して物語の舞台・世界観をつくりあげるための『場面設定類語辞典』。読者の共感を呼ぶ多面性のある豊かなキャラクターや、リアリティのある状況設定を描くための『トラウマ類語辞典』。キャラクターの人生にとって欠かせない要素=職業を適切に設定するための『職業設定類語辞典』。ストーリー全体を通して緊張感が高まっていくような対立や葛藤を適切に組み込むための『対立・葛藤類語辞典 上巻』 『下巻』。 そしてこれらの中に収録されている、創作に役立つ様々なツールをダウンロードできる特設サイトも併せてご活用ください。
感想・レビュー・書評
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ひとつの空間にオブジェがごちゃごちゃっとしてるのを見ると不愉快な気持ちになるのだが、ひとつひとつのものは魅力的。錆びたドラム缶だって「それっぽい」雰囲気を生み出してくれる。オブジェ好きには堪らない素晴らしい辞典。
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シリーズ4冊目。5冊の中で一番、分厚い。郊外と都市に分かれている。
郊外編
・感情的なつながりを生み出す設定の作り方
・葛藤を生み出す手段としての設定
・雰囲気を構築する手段としての設定
・物語を誘導する手段としての設定
・設定を深めるための比喩的な言葉
・設定によくある落とし穴
・郊外の設定について考慮すべきこと
郊外の設定の説明には植物・動物などのリサーチをした方がいいとある。それはそうなのだが、読んでいて思うのだけど『花の名前を言われてもよくわからない』
読者が花を知っていたらイメージが出来るけど、知らなければ『イメージが出来ない』なので結局、『黄色いたんぽぽの花』など色の説明を入れつつ書く羽目になるような気がする。
海外作品の植物は特に、リラの花と言われても……みたいな気持ちになる。花の色の説明があればいい方だなと。ファンタジー物で『実在しない植物の名前』が出てきて、説明を加えてある方がまだ分かる。
たぶんこういうのは、その地域で馴染みのある花ならば読者にも届きやすいけど、その地域を出てしまうと……結局どんな花?になるような。
だから、植物のリサーチは『名前』だけではなくて、花や植物の形状の説明ができるレベルだと遠くまで届きそうとは思う。
少し話がズレるけど、この間読んだファンタジー物は畑をやっている農民が山に行って『空気が綺麗で気持ちいい』と言っていて、こけそうになった。
機械文明がそこまで発達している世界観でもなかったのに、畑のある場所から木の茂る場所に来ただけで『空気が綺麗』なわけないだろうが。何が『空気を汚しているのか』と考えてしまったが、その後も空気を汚す原因は書かれずじまい。
おそらく『山は空気が綺麗で気持ちいいもの』という作者の思い込みで書いたのだろうけど、それは作者の世界観で物語の世界観じゃないからね。混ぜるな危険です。
私も気をつけようと思う。
都市編
・「設定など誰も気にしない」という大きな誤解
・登場人物を特徴づける手段としての設定
・設定で考慮すべき「場所」の重要性
・背景を伝える役割としての設定
・感覚のデティール、設定における最上級の宝石
・都市の建造物:実在の場所を起用することの良い点・悪い点
・設定によくある落とし穴
・そのほか「都市」の設定について考慮すべきこと
この説明の中にも書きすぎ注意とある。物語ではなくて『言葉』に注意が行ってしまっては本末転倒。
言葉を書きたいなら詩を書いた方がいいのかもしれない。物事のバランスは個人の感性次第だろうけど、物語の邪魔になるなら言葉は削った方がいいんだろうなとは思う。
推敲して文章を弄ってると最終的に『同じことを別の言葉でまた書いている』状態にもなるので、そういうのも気を付けたい。
自然よりも、『人工物』が多い場所なので好きに書けるのもいい点なのかな。ただ、事例が海外だな……と思うものも多いので、この辺りは日本に置きかえて自力で『神社』や『寺』などの項目を作ってみるのも面白いかもとは思う。
学校も日本のものとは違うので、自力で項目を作り直した方がいいかも。
基本、『海外』をベースにした情報なので、日本を舞台にすると使いづらいかなとは思うけど、逆に言えば『海外』はこうなのだなと知ることも出来るのでいい。
そういう視野の広げ方もあると思う。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
詩を作る時にとても良い。
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郊外や都市の様々な場面、例えばアーチェリー場、赤ん坊の部屋、遺跡、田舎道、居間…など数多くの項について、見えるもの・聴こえるもの・匂い・味・質感と感覚・状況や出来事・登場人物がリストアップされています。
ものがたりを作り、登場人物を特徴づける手段として、経験や記憶だけじゃなく、頼れる情報があるんだなと。普通に目にするのは、よくできたものがたりなのだなと。