ヒロインの旅 ──女性性から読み解く〈本当の自分〉と創造的な生き方

制作 : シカ・マッケンジー 
  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845916306

作品紹介・あらすじ

「英雄の旅」と対をなす「ヒロインの旅」、決定版!

ユング心理学やジョゼフ・キャンベルへのインタビューをもとに、世界の神話や心理療法の実例から、女性の豊かな領域を描く。



本書はジョゼフ・キャンベル氏の有名な「英雄の旅」(ヒーローズ・ジャーニー)をもとに、英雄ではなく「ヒロイン」はどのような旅をたどるのかを、ステップごとに解説した「ヒロインの旅」の決定版です。

THE HEROINE’S JOURNEY:Woman's Quest for Wholenessという原題の通り、男性的な価値観の社会において、女性が完全な存在になるには何が必要か? 失われた女性性と男性性の融合=「全体性」を目指して、ヒロインは旅をしていきます。英雄にはない複雑なステップや、一見目には見えない大きな心の変化、内面の世界の変遷について丁寧に追い、神話やおとぎ話、古代のシンボルや女神、現代人が見る夢を分析しながら、女性性の価値と意義、リアリティーを解き明かします。

心理学の研究者、現代の女性として生き方を見つめ直したい方、神話や心理学を扱った文学や物語論に関心のある方、小説や脚本、漫画、ゲームシナリオのなどの物語創作者にとっても、有益な1冊です。



「私は心理療法家として三十代から五十代の女性の悩みを聞いてきた。彼女たちは人生の意味を見失い、むなしさや孤独、怒りを訴える。みな典型的な「英雄の旅」 を歩み、学問や仕事で成果を上げた。なのに途方に暮れるのだ。「いったい、何のため?」と。 頑張って上に行くほど多忙になり、過労で体調を崩す。何が間違っていたのだろう。彼女たちの話を聞くと、本来のあり方を否定しているように思える。
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女の生き方と「英雄の旅」の関係についてジョゼフ・キャンベル氏に話を伺った。 一九八一年のことだ。「英雄の旅」はヒロインにも当てはまるが、失なわれた女性性の癒しが必要だ。
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女も旅をする。自分の価値を知り、心の傷を癒して女らしさを享受する旅だ。
それは大切な内面の旅であり、バランスがとれた人格形成を目指して歩む。
この旅はヒロインにとって難しい。目印も案内人も地図もなく順番通りのルートもない。人に認められることもほとんどない。むしろ無視され、邪魔される。
この本で述べる「ヒロインの旅」はジョゼフ・キャンベル氏の「英雄の旅」から導き出したものである。 だが、使う用語も形も大変女性的だ。私は自分の背中の痛みから、それを思いついた。



★原書は古典の名著として知られるベストセラー。心理学研究の定番書
★世界12ヵ国以上で翻訳された実績
★時代を問わずに読み継がれる、古びない内容

感想・レビュー・書評

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  • 昨年は、ジェゼフ・キャンベルやキャロル・ピアソンの「ヒーローズ・ジャーニー」を探求していたのだが、その女性版みたいな感じということで読んでみた。

    男性の旅に対する女性の旅ということなんだけど、そこまで違う話なのかはわからなかった。ピアソンの「英雄の旅」が、かなり広範囲の議論を展開しているので、この本を読んで全く新しいという感じはなかったかな。。。もちろん、いくつか印象的な神話や物語を知ることができたけど。

    多分、この本のポイントは、そういう普遍性みたいなところではなくて、現代(と言っても出版は1990年だが)の女性が抱える代表的な課題を神話とリンクさせてストーリーにしたということかな?

    男性的には、なるほど、女性はそういう風に思うんだな、という感じ、女性のコミュニケーションの仕方には役にたつかな、というレベルの感想。

    一緒に買った同役者の「世界を創る女神の物語」の方が、いろいろなストーリーが入っていて、私には、面白いかも。

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著者プロフィール

ユング心理学を基本に神話やストーリーテリングの知識を織り交ぜ、男女の成長過程を豊かにするワークショップや講義、著述を行う。神話的な事象を自らの人生に見出し、アルツハイマー病を発症した実母との体験を綴ったエッセイ『Unreliable Truth: On Memoir and Memory』をはじめ、父と娘の軋轢を分析した『Fathers’ Daughters: Breaking the Ties that Bind』、児童対象のイメージ療法について述べた『Spinning Inward: Using Guided Imagery with Children for Learning, Creativity & Relaxation』他、多数の著書を発表。芸術方面でも活動歴があり、写真とエッセイ『Changing Woman: Contemporary Face of Goddess』プロジェクトなどを手掛ける。カリフォルニア州ベニス在住。

「2017年 『ヒロインの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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