落語の入り口—想像と創造のコミュニケーション (Next Creator Book)

制作 : 雲田はるこ  雲田はるこ  春風亭一之輔  東京かわら版  フィルムアート社 
  • フィルムアート社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845916429

感想・レビュー・書評

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  • もうずいぶんと前に読了したのでほぼ記憶が無い一冊。
    マンガ「昭和元禄落語心中」の作者のインタビュー目当てで、
    創作の背景みたいなものは落語的には判りやすくなっていた。

  • アマゾンのレビューでは、大変評判の良くない本。
    最初から最後まで読んだら、そう悪い入門書でも
    ないのだが…。

    まず、最初の20ページまでが良くない。
    落語の聴ける場所や公演情報の情報誌に
    噛んでいる方々なのか、執筆された方々が
    門外漢は来るな、私達はお前と違うちゃんとした
    落語ファンだ…と言った風情で文章を書かれている。

    ここで、正直、お前なんか来るなよと言われても
    くじけなかった読者にだけ、扉を開いている。

    これは、各項目の執筆担当者の名が、本文の
    最後に入るこの本の風体のせいもあって、
    言い放しなのだろうか?だとしたらひどい話。

    その後の、昭和元禄落語心中の作者、雲田はるこさん
    のインタビューまでちゃんと読めば、導入は悪くない。

    この本の購買層は、表紙を飾る雲田さんの絵で

    「お?」

    と思わされたことだろうから。

    ただ、読者さんがインタビューだけ読んで
    本を閉じる事を危惧してか、面白いところで
    バツンとそのインタビューが切ってある。

    私のように本は開けたら最後まで読むのが
    ポリシーの人間は、そのまますらすらと
    読み進み…

    どこで落語が聞けるのか。

    落語の構成と、仕草や寄席のざっとした様子。

    最近の落語ブームに乗って、落語界で起きている
    新しい演者さんたちの取り組み。

    落語を取り巻く、落語ブームの周辺にある
    異なる世界のトピック。

    人気の落語家さんの紹介。

    落語界のざっとした歴史…。

    などなど、知ってて助かる入門者には
    欲しい情報はちゃんと出ている。
    タームが短いから読むのも楽だし、

    執筆者がころころ変わるのなんて
    内容に集中してたらそんなに気にならない。

    だけどその後に、また雲田さんのインタビューの
    後半がいきなり入ってくる。

    この本、執筆者が複数で、それぞれの書き手が
    新客をこの世界に誘うことに対して、それぞれ
    熱意の温度差があることが良くない。

    読んでほしくて書かれたページは
    本当に分かりやすくてよかったから
    素通りももったいないのだ。

    それと、落語とAIのお話などは、確かに
    ブームの一つの側面だけど、一章を立てなくても
    入眠者には数ページのコラムでよかった。

    その分に割いたページを、この本に出てきた
    落語作品の索引と内容のかいつまんだ紹介。

    同じく、落語家さんの索引と、プロフィール。
    大きな名跡の紹介に当てていたら、ずっと
    解りやすいはずなのだ。

    同じ名前が何度も違うページで飛び交うと

    「この人はだれだっけ?」

    となる。そこを痒い所に手が届くつくりに
    してあれば、すごくいい本だったと思うのだ。

    落語を見に行くまでの、軽い贔屓ができる
    までの行動とポイントに沿って構成した
    項目立て。

    そのあとの、落語の歴史や噺家さんの紹介。

    落語にまつわる周辺ジャンルでのトピック。

    そして作品と人物の簡単な名鑑。

    雲田さんのインタビューは巻頭か巻末へ
    まとめて、ずずいとお楽しみ…としたら
    すごくスッキリしただろう。

    繰り返し言うが、丁寧に書かれているところ
    と雲田さんのインタビュー。
    巻末の寄席情報の収集用まとめアドレスリストは
    ちゃんと良かった。

    だから、紹介と言いながら新参者を排斥してるかな
    と感じたページだけは、飛ばして読んでしまっていい。

    必要な情報を仕入れて、気分が盛り上がったら
    次の本、次の寄席、次の落語へのアプローチに
    自分で進めばいい。

    この本でPodcastもあるって知ったことや
    テレビで知っている噺家さんたちの芸風を
    そうかぁ…なんて知ったこと。

    逆にお若い噺家さんだけじゃなくて
    ご年配のベテランさんもぜひ聞きたい!
    むしろ交互に聞きたいな…などと思った辺り
    この本に対する収穫である。

    私達新しいファンが入っていって何悪かろう。
    読者諸氏よ、めげずに気になるページから
    読むのだ!

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プロフィール

漫画家。2008年、短編『窓辺の君』でデビュー。2010年より初の長期連載『昭和元禄落語心中』を「ITAN」(講談社)にて執筆開始。2014年第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回講談社漫画賞・一般部門を受賞。2017年手塚治虫文化賞の新生賞を受賞。同作完結後は三浦しをん原作の『舟を編む』をコミカライズ連載中。そのほかBL作品を多数発表。

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