メディア・アート原論 あなたは、いったい何を探し求めているのか? (Next Creator Book)

  • フィルムアート社
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本棚登録 : 49
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845917181

作品紹介・あらすじ

メディア・アートは、なぜそう呼ばれているのか?
ポストインターネット状況を経た、21世紀の芸術精神を探る!


次世代クリエーターのために、インテリジェントでコアな情報をコンパクトに提供する「Next Creator Book」がデザインを一新してリブート!

現在、メディア・アートという名称は、単にメディア・テクノロジーを使用した美術作品の総称というだけにとどまらず、技術を応用したデモンストレーションなども含めて幅広く使用されています。
そしてメディア・アートは、「ポスト・インターネット・アート」やデジタル・ファブリケーション、デザイン、現代美術などさまざまな領域と接続しており、多くの人の関心を集めています。また、ライゾマティクスをはじめとしたテクノロジー×エンターテイメントの活動にも注目が集まっています。

しかし、メディア・アートを明確に定義することは難しく、メディア・アートをめぐる言説に関しても複数が錯綜している状態です。
本書は、最先端の工学に明るく、創作者としても活躍中の久保田晃弘さんと日本のメディア・アートのメッカ、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で20年間メディア・アートの現場に携わってきた畠中実さんという第一人者の二人が、メディア・アートに関する論点をわかりやすく整理・解説した入門書です。
メディア・アートの歴史や重要なキーワードを学ぶにはうってつけの一冊となっています。
芸術表現の可能性を切り開く、メディア・アートの世界へようこそ。

感想・レビュー・書評

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  • 多摩美 久保田先生、ICC畠中さんによる、メディア・アートの成り立ちに関する対談を収めた本。「原論」とあるとおり、ただ論ずるのではなく、その源流ともなるビデオアートやコンピュータ・アートからポスト・インターネットに至るまで、そして、これから先のニュー・メディア・アートについて、過去・現在・未来の3段階で語られている。

    キーとなる作品へのポインタが多く、リファレンスとしても参考になる。巻末にはメディア・アート年表も掲載される。

    --
    新しいメディアがその効力を発揮したときに起こるのは、それ以前と以後が変わってしまうということ
    「自分がつくっている作品が美学美術史の本に入るとすれば、どういう章に書いてほしいですか」
    情報と物質のハイブリッドであるバイオメディア
    デジタル・ファブリケーション技術も、その核心は「ソフトウェアでものをつくる」ということであって、決して(旧来の意味での)モノづくりの復権や手技の復権ではありません。
    テクノロジーを使うと制作手段は確かにアップデートされるのですが、芸術観は全然揺らいでないものもまだあります。そうではなく、テクノロジーを使うとそれ以前と以後で芸術観が変わってしまうというようなことを含んでいるものを、テクノロジー・アートだとか。メディア・アートというふうに見なしていこうと思ってます。

    個人の自己主張やポジショニングのための創作ではなく、探求のため、そしてはるかなる辺境の地を目指すための創作のあり方が見えてくる
    (ライブ・コーディングは)コンピュータを操作している感じを醸し出しているだけの、疑似ライブ・パフォーマンスに対する批評のひとつとして生まれた。


    サイバネティック・セレンディピティ
    ベンジャミン・H・ブラットン『The Stack』(MIT Press,2016)

  • ポップアートの背景に、アメリカ的な大量生産、大量消費があったようにネットアートの背景には、皆が共有できるとか、誰でもWebを作れるとか、新しい民主主義のような時代精神がありました。SNSディストピアの始まり。

  • 何言ってるか8割わからんかったので電車の中とかでちょっとずつちょっとずつ読んでたら1ヶ月ぐらいかかった。

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著者プロフィール

久保田晃弘| Akihiro Kubota
1960 年大阪生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース教授。世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクトARTSAT をはじめ、自然知能と芸術の数学的構造、ライヴ・コーディングによるライヴ・パフォーマンスなど、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。芸術衛星1 号機の《ARTSAT1:INVADER》でアルス・エレクトロニカ 2015 ハイブリッド・アート部門優秀賞をチーム受賞。《 ARTSATプロジェクト》の成果で、第66 回芸術選奨の文部科学大臣賞(メディア芸術部門)。SIAF(札幌国際芸術祭)2017 に、SIAF ラボと共同で《Space-Moere(宇宙モエレ)プロジェクト》で参加展示した。著書、監修監訳書多数。近著に『遙かなる他者のためのデザイン ̶ 久保田晃弘の思索と実装』(BNN 新社、2017 年)『メディアアート原論』(共編著、フィルムアート社、2018 年)がある。

「2018年 『インスタグラムと現代視覚文化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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