物語を書く人のための推敲入門

  • フィルムアート社
3.25
  • (0)
  • (4)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 131
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845919062

作品紹介・あらすじ

誰も教えてくれなかった「推敲ってどうやるの?」という大事な問いに対する答えがここに!
「推敲」は決しておざなりの作業ではなく、それ自体がひとつの創作法なのだ。

推敲のスキルを身につけたものだけが、欠点を長所に、及第点から傑作へ、没原稿を受賞作へと変えることができる。

一歩差をつける推敲の方法を、この一冊で完全解説!

自分の書いたストーリー(小説や脚本)について、正直に自己評価できる人は多くありません。
没になった作品に対して、「タイミングが悪かった」「運が悪かった」「正当に評価してもらえなかった」といいわけをしていないでしょうか。しかし、ほとんどの場合、もっと深刻な理由であなたの作品は没になっているのです。

まず、失敗の原因や理由を知ること。
そして創作の基礎として使える知識を身につけ活用すること。

「作品のコンセプトは何か? プレミス(前提)は何か? テーマは何か? 作劇上の緊張はどこにあるのか?」
本書では、ストーリーに必要な要素とポイントを12項目提示して、そのアイデアの理解度とうまく活用できたかというストーリーの成功度をくりかえしチェックすることが大事であると説きます。

【チェックすべきストーリーの12の要素】
1 コンセプト
2 ドラマの前提(プレミス)/起伏(アーク)
3 ドラマの緊張感
4 読者の疑似体験
5 求引力ある人物像
6 読者の感情移入
7 テーマの重み・妥当性・共鳴
8 効果的なストーリーの組み立て(構成)
9 最適なペース配分
10 シーンの完成度
11 文体
12  語りの戦略

まずチェック項目に沿って自己採点をし、その後本書内で提示されたスキルやツールを使ってストーリーの欠点を修正します。そのプロセスを経ることであなたの作品は確実にワンランク上のものへと変身します。
また、実際に著者が相談を受けた実例をもとに、どのように推敲をするべきかというプロセスがわかるように、ケーススタディも収録されています。
あと一歩で悩んでいる人が本当に必要としている推敲のノウハウをこの一冊で完全網羅。

著者は「あなたのストーリーは物語る価値があるのか?」という問いに真摯に向き合ってほしいと述べています。
うわべだけの「夢は叶う」といったような言説から距離を置き、プロの作家とはどのようなものか、プロになるためにどれだけの努力が必要なのかという現実を知ることで、プロの作家として「売れる」小説を書く力を身につけることができるのです。
推敲というプロセスを経ることで、作品はもちろん作家としての自分自身をも作り直すことができるのです。

唯一無二のストーリー推敲の教科書がついに刊行!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  前置きの小説を推敲するメリットや心構えの部分が長いが、自己満足に陥らないように、面倒臭さに負けないように、念入りに説いてくれている。
     次に12のチェックポイントとそれについての詳細な解説があるが、小見出しはあるもののページ分けなどがないので、どこにどのチェックポイントについての説明があるのかが少しわかりにくい。
     「推敲の方法を教える」というより、「作品になくてはならないポイント」を教え、それが自分の作品にあるかどうか考えることにより推敲させる本かなと思った。
     そういう意味では、小説の書き方のような一面もあると思う。
     一つのチェックポイントにつき、どこを確認するべきなのか、箇条書き方式で整理されてあったらもう少しわかりやすかったかもしれない。
     しかし、最後に実際の作品について、一問一答方式で作品について作家に答えさせ、それについて指摘するパートがあり、この指摘が非常にわかりやすく、何を重視しているのかを説明してくれている。
     この問いかけを自分の作品に対して行うだけでも推敲になると感じた。
     また、実際に作品を書く人だけではなく、好きな作品はこれらのチェックポイントを満たすように書かれているのか、と読む側も楽しめる本だと思う。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

ベストセラーを含む六作品の心理スリラー小説をヒットさせたあと、物語創作のアドバイザーとしても活躍し、ウェブサイトStoryfix.comにて作家志望者へ役立つ情報を提供しながら、独自の観点から創作の秘訣を教える指南書も立て続けに刊行して好評を博している。本書は既刊『工学的ストーリー創作入門 Story Engineering』『物理学的ストーリー創作入門 Story Physics』に続く三作目。2019年には待望の新刊指南書『Great Stories Don’t Write Themselves: Criteria-Driven Strategies for More Effective Fiction』も登場して、作家を目指す人々
の期待に応え続けている。

「2019年 『物語を書く人のための推敲入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ラリー・ブルックスの作品

物語を書く人のための推敲入門を本棚に登録しているひと

ツイートする
×