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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845919079

感想・レビュー・書評

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  • ほんとにぎっしりつまってるんだけど、すごいおもしろくてむさぼるように読んでしまった。
    2010年代のアメリカ映画、だけど、やっぱりメジャーどころよりはインディー系っていうのか、新しいモノ、青春モノに寄ってはいるかな。地図や表、相関図を使ったアメリカンライフ的な軽いノリのものから、がっつり硬い分析とか批評まで、切り口がいろいろあって楽しめた。

    個人的には、翻訳だけど、「ジャド・アパトー以後のコメディ」が興味深かった。そうか、新しいコメディと思っていたジャド・アパトーはもう過去なのか……。

    U25の俳優なんて、もう知らない人ばっかり。俳優たちについての座談会で、トム・クルーズとかブラット・ピットとかなじみの名前が出てくるとほっとしたり。座談会は、ゆるっとした雰囲気でゴシップネタもあってすごく楽しく読んだ。ひねりのないラブコメってもうなくなっててドラマに移行してしまった、っていうのに、なるほどーと思った。ラブコメ、なくなったよね。寂しい。

  • 土地ごとの映画や2010年でいかにたくさんの映画が作られたのかがわかった

  •  できれば、全世界の古今東西の作品でやって欲しかった。
     そんな作品横断的な分析や、図解がカラフルに展開される、見て楽しい、読んで楽しい1冊になっている。

     ともかく、こうした1冊が、2010年代に限っただけでも出来てしまう、アメリカ映画の、豊富な作品群に圧倒される(実際の数のほどは分からないが、我々日本人の目に触れる機会の多い作品という点で、ハリウッド勢力は圧倒的だ)。

     とは言え、大した分析でもなく、アメリカ大陸の地図上で、どのロードムービーが、どのあたりの道を走ったかが一覧できる「Town Movies 2010-19 2010年代アメリカ大陸はどのように横断されたのか」や、「宇宙は最後のフロンティア」と題し、太陽系、銀河系の、あるいはアウタースペースのどこでの物語だったかをSF映画毎に図解して見せる等。
     なんだろう、中学生の夏休みの自由研究程度の内容だ。

     むしろ、折々に挟まれるコラム、補論、後半の対談部分が読み応えあるかもしれない。が、所詮、アメリカ映画に限っての話。
     とは言え、2010年代アメリカ映画俳優について語ろう、という座談会の〆が、アダム・ドライバーを、The Original Manとしっかり評価している点は良かった。

     その他、U25の俳優、新進気鋭、売り出し中の監督等のページは、今後のガイドブックとして利用できそう。折に触れ、またツマミ読みしたくなる1冊。

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