最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術3
- フィルムアート社 (2019年11月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845919161
作品紹介・あらすじ
世界で最も読まれている脚本術シリーズ最新刊、待望の翻訳!
映画脚本だけでなく、テレビドラマ、演劇、マンガ、アニメ、小説、二次創作……など、"物語"を書くすべての人がぶつかる問題を、具体例をもって解決させる至高の指南書が登場!!
「行き詰まったとき、にっちもさっちも行かなくて
投げ出したくなったときに、この本は役に立つ。
プロの脚本家のための教則本。」
山田洋次(映画監督)推薦!
「始めはゆっくりとペースを溜めておきラストは一気呵成クライマックスへと傾れ込み、お客の喝采を呼び込む。この僕もいつもそのように演出しているから、大いなる共感をもって読み進んだ。」
大林宣彦(映画作家)推薦!
世界22ヶ国語で翻訳され、全米400以上の学校でテキストとして採用されている 『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』、著者のシド・フィールドが世界中で開催したワークショップをもとに作られた実践書 『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』 を経て、問題解決の方法を学ぶ本書が待望の刊行!
映画のシナリオ創作術として、1979年に著者によって理論化された「三幕構成」をもとに、往年の名作『パルプ・フィクション』『ショーシャンクの空に』『テルマ&ルイーズ』『羊たちの沈黙』『クリムゾン・タイド』を徹底的に紐解くことで、そこに共通する問題解決法を伝授。完成された映像作品から遡り、どのように脚本で表現されているか、すべきかを具体的に学ぶことができます。
物語を創作するすべての人、これから書こうと考えている人が、作品を「最高」にするための、道標となる1冊です。
〝脚本の問題点をなんとかしたい〞それが脚本家の願い
私がこの本を書くことにしたのは、脚本家が様々な〝問題を認識し、明確にする〞ためのツールを見つけたいと思ったからだ。
いかなる問題も、解決するためには、それを認識して、識別し、明確にする必要がある。でなければ、どんな問題も解決できない。にもかかわらず、ほとんどの脚本家は〝何が〞問題か正確にはわかっていない。
プロットが細すぎる、太すぎる、キャラクターが強すぎる、弱すぎる、アクションが十分ではない、キャラクターの存在感がない、ストーリーがすべて台詞で語られている......、何かがうまくいってないという漠然とした感じはするけれども、具体的にはわからない。
そこで私は問題解決プロセスの分析を始めた。
私がこの本で伝えたい唯一のことは、問題のさまざまな症状を認識し明確にすることだ。医師が病気を治療する前に患者のさまざまな症状を特定するのと似ている。
この観点から問題解決のプロセスに近づくと、症状は1つだけでなく、いくつもあることに気付きはじめた。脚本の問題の多くは同じ症状を共有するものの、問題自体は異なる。それは、問題の文脈を分析することで区別できる。
そしてその区別こそが、我々が問題を認識し明確にして、解決に導く道だ。
(「イントロダクション」より)
感想・レビュー・書評
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シーンが物語を前進させる
主人公についての情報を明らかにする
ストーリーと登場人物についてのこれら2つの要素は、あらゆるシーンで視覚的に提供されるべき
whyではなく、whatで始まる自由エッセイを書く
what(何が)という言葉で始めることは、具体的な回答をもたらす
何が問題と思うか?
問題点があるのは、プロット(筋立て)、キャラクター、構成の3つだけ