スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか
- フィルムアート社 (2021年4月24日発売)


- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784845920174
作品紹介・あらすじ
ケッズ、コンバース、プーマ、アディダス、オニツカ、ナイキ、ニューバランス、リーボック、ヴァンズ etc…
競技場からストリートへ、ストリートからSNSへ
ライフスタイルとカルチャーの変革を見つめ、
誕生から現在までをたどるスニーカー・クロニクル
われわれにとっても最も身近なファンションアイテムであり、誰もが一足は持っているスニーカー。
なぜスニーカーは現代を代表するポップカルチャーやファッションのアイコンになり得たのでしょうか?
今日のスニーカー産業はかつてない規模に巨大化しています。
アスリートやセレブと巨額のエンドースメント契約が結ばれ、ハイブランドとのコラボモデルのスニーカーが続々と登場。
そしてスニーカー情報を発信するメディアやSNSは多くの読者を獲得し、「スニーカーヘッズ」と呼ばれるスニーカーファンは、お目当てのアイテムを求めてショップに長蛇の列をつくります。
スポーツウェアとして誕生したスニーカーは、その後ストリートに飛び出し、カリフォルニアのスケートボーダーやニューヨークのラッパーのアイコンとなりました。時にはギャングの暴力や暴動の原因となり、世界的な経済論争の中心となり、スポーツを巨大ビジネスに変えるための探求の糸口となり、ハイファッションのミューズとなったスニーカー。
スニーカーの誕生から現代までの間に、スニーカーは、スポーツ、ファッション、消費文化、音楽、セレブ、広告、グローバリゼーションの発展に重要な役割を果たしてきました。
本書では、1830年代のゴム底製スニーカーの誕生から現代までの180年に及ぶ壮大なスニーカーの歴史を丁寧に紐解くと同時に、スポーツやストリートのポップカルチャーの中にスニーカーがどのように浸透し、現在のような巨大産業になり得たのかを解説しています。
天才的なゴムの発明者チャールズ・グッドイヤーからコンバースの靴を売るために全米を飛び回った「巡回販売員」のチャック・テイラー、確執がもとで分裂しアディダスとプーマを設立したダスラー兄弟、妻が作る焼き菓子のワッフルにヒントを得て「ワッフルソール」を生み出し、スポーツの世界を変えてしまったビル・バウワーマン(ナイキ共同創設者)まで、スニーカーの歴史をつくってきた数々の人物やエピソードを紹介しています。
スニーカー・ヘッズ必携の一冊!!
感想・レビュー・書評
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タイトルの通り、スニーカーの歴史。
表紙可愛い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特にスニーカーに興味をもつ人種ではなかったが、映画Airを観たり友人の話を聞いたりして、スニーカーにこだわりを持つ人の気持ちを知りたくなって興味本位で手に取った。
1980年代あたりのポップカルチャーの話かと思いきや、全くそうではない。7000年前の靴の歴史から始まり、産業革命によって人々に余暇が増え、19世紀後半には一般の人々がスポーツを楽しむようになったこと、ゴムの改良によってスニーカーが発明されたこと、20世紀後半のスポンサービジネスの始まりなど、スニーカーの歴史に惹き込まれた。
スニーカーの歴史から分かることは、人々は物語に惹き寄せられること。テクノロジーの変化がブランドや商品を変え、人々の嗜好や生活様式を変えること。著者が言う通り、本書を読んだことで人の靴に目が行くようになってしまったし、もう一足くらい、スニーカーを買いたくなった。知らない世界の話だったこともありとても面白い一冊だった。 -
自分も含めてかなりの割合の人が所有している日用品であるにも関わらず知らないことばかりで、大変面白く読めた。
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今年1冊目。
スニーカーはいつ生まれたのか。スポーツとの関わり、一般消費者への広がり、社会問題との関わり、スニーカーヘッズのはじまりなどが網羅的になった一冊。
叙情的なエピソードがだいたい冒頭に入ってくるので、これは何の話?と飲み込むまでにやや時間がかかってしまったのが難点。 -
第74回OBPビブリオバトル「コレクション」で発表された本です。
2022.8.31 -
ブランド誕生秘話おもしろかった
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https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/647135 -
「オンラインブックトーク紹介図書2021」
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著者プロフィール
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