犬たちの状態

著者 :
  • フィルムアート社
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845920327

作品紹介・あらすじ

人間にとって身近でありながら異物でもある犬たちのさまざまな姿を通して、
“他者” とのコミュニケーションを考え、世界を見る解像度を少しだけ上げてみる──
新進の小説家と写真家が描く、犬たちの微細な差異に満ちた多彩な世界!

高山羽根子さん推薦!!!
「犬種というものは多彩で、チワワと土佐犬は牛と馬より違う。
我々の傍にとても多彩な犬が在る、その驚くべき奇跡を細部から暴いてみせるスリリングな一冊」

感想・レビュー・書評

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  • 下から目線

    なるほどね。公園で出会うワンコたちは下から目線なのね。

  • 犬が主人公の話かな?と思いきや、妻と別れた男性と、その気持ちの折々に登場する多種多様な犬の物語だった。1/3程は犬の写真、残りの2/3は文章で構成されている。主人公が映画館で働いている事もあり、文中には犬が登場する映画の話が度々登場する(巻末に一覧あり)
    なんだか白昼夢のような、不思議な話だった。全てが少し浮き足立っているような、ふわふわとした感じ。その中でも、犬の存在というものが確固たるものとして感じられた作品だった。

  • 猫とは違い、犬が好きでも飼っていないとなかなか犬とは触れ合う機会が無く、それが常日頃悲しいなぁと思う。散歩している犬を可愛いなぁと眺めるのも何だか怪しく思われたりして、犬を飼っていない犬好きには何とも世知辛い世の中であります。犬を連れ去る事(違法)と合法的に犬と接触する機会を作品を読んで体験出来、犬が近くに感じられたのは久々の事でした。主人公が映写技師と言う事もあり、犬の出て来る映画と絡めてある所も良い。出て来る映画の上映会をどこかでやってくれないかな。(「希望のかなた」と「パターソン」スクリーンでまた見たい!)

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著者プロフィール

小説家/1975年神奈川県生まれ。2010年「ののの」で第42回新潮新人賞を受賞。著書に『サマートリップ 他二編』(すばるDigitalBook、集英社、2019年)、『ののの』(書肆汽水域、2020年)。文芸ZINE『ODD ZINE』を企画編集。古本にオリジナルの創作を載せた帯を付けて販売するブックマート川太郎の店主。Twitterで犬をめぐる自由律俳句を不定期につぶやいているほか、ブログ「いぬの看板」でさまざまな市区町村の犬の看板を紹介している。

「2021年 『犬たちの状態』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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