- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845999941
感想・レビュー・書評
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お向かいにいた知的なマダムから譲り受けた。ドイツ人著者の原文もそうなのか、端正な文章で読みやすい。ピナ・バウシュについてはあまりよく知らなかったが、ヴッパタールという地への思い,タンツテアタというものについて、実は静謐なひととなりがくっきりと浮かび上がってくる。
[more]<blockquote>P105 「いつもヴッパタールにだけいたら,たくさんある作品のレパートリーも,ほとんどが数回の上演のあとで消えてしまっていたでしょう。」「旅によって得た経験,出会った人々、それが私にものすごく多くのものを与えてくれている。」
P137 彼女は伝統的な意味での上司ではないし,待たそうありたいとも思っていない。今や時代遅れの「座長」という名称が、ダンサーとピナ・バウシュの関係には一番相応しいかもしれない。【中略】ダンサーの多くがピナ・バウシュに抱いている感情はそれゆえかなりアンビヴァレントだ。「彼女は嫌い。そして好き」
P226 「ピナ・バウシュのタンツテアター」は、ラディカルに民主的なメディアでもあるのだ。
P228 「怖がらずに踊ってごらん」ーこの副題は直訳では「不安と戦うダンス」というのだが,ピナ・バウシュ自身への、ダンサーたちへの,そして観客であるわたしたちへの語りかけでありつつ、「ピナ・バウシュのタンツテアター」の本質をも表しているだろう。</blockquote> -
ピナ・バウシュ。
コンテンポラリーに生きた人。 -
2011/5/20 参考文献
2011/6/17 参考文献 -
ようつべでピナ・バウシュの動画を見た。
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どんなにすごいすごいすごいすごいダンサーなのか。
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[ 内容 ]
「不安」と「愛されたいという願望」世界的舞踊家ピナの主題と作品、そして人生最新評伝の決定版。
[ 目次 ]
モダンダンスの肝っ玉おっ母
「ほら、曲芸師よ」
不安のトンネルをくぐって
「苦難を通して栄光へ」(ペル・アスペラ・アド・アストラ)
「まわり道」の質問
異郷を故郷として
テーマは変わらず、色合いが変わる
「ピナなしでは生きていけない」
みんながピナを求めている〔ほか〕
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
パリでドキュメンタリーを見てから
彼女についてもう少し知りたくなってしまった。
ただ誰かが彼女について書いたものを
舐めるように読むのはどうかと思って心持ち力を抜いてさらう。
残っているのは「不安」と「愛されたいという欲求」の間の葛藤と、その葛藤の間で決断を先延ばしにする態度について。
私自身の中にあるそれらについても、少し肯定的に捉えても良い気がした、というか良いと言ってもらえた気がした。 -
ピナ追悼の意味をこめて、買いました。
同じダンサーとして憧れるし、ピナの軌跡を読んで頑張ろうって思う。
ダンサー必見の書じゃないかな。 -
ピナ・バウシュ