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- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846004262
感想・レビュー・書評
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1897年(明治30年)から翌年にかけて国民新聞に掲載された『探偵異聞』、並行して掲載された『外交異聞』の抄録を収録。大ヒットした『不如帰』掲載直前にはこんな作品を蘆花は書いてたのですねぇ。(ここらへんの話は解説が詳しくてありがたい)
これらは英書によるネタ本が存在する翻案小説になりますので、蘆花の完全オリジナルとは言い難いですが、いやぁ普通に面白い。『探偵異聞』は、引退した老探偵から過去のエピソードを聞く形式など、ノリとしては綺堂の捕物帖などに近い雰囲気ですし、『外交異聞』は、ヨーロッパを舞台に仏国の外交官が国際謀略の中大活躍するスパイ作品的な面白さも。普通に新青年なんかに載ってても遜色ないクオリティに驚きました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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