ローリング邸の殺人 (論創海外ミステリ)

制作 : Rober Scarlett  板垣 節子 
  • 論創社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846006501

感想・レビュー・書評

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  • ノートン・ケイン・シリーズ

    病気休職中のケイン警視の元を訪れたジョン・ファデラーと名乗る男。友人であるアーロン・ローリングに迫る危機を訴える。アーロンの妻サラにローリング邸を追いだされたファデラー。ローリング邸を訪れたケイン。部屋を貸すという広告。屋敷の中に入り込むケイン。サラとサラの姉であるジュリア・ヴィンセントの怪しい会話。消えた広告。自らの命の危機を訴えるアーロン。アーロンの死。遺産の大部分を残された執事のランダー。モルヒネ中毒で殺害されかけたヴィンセント。ランダーに託されたアーロンの死の直前の手紙。犯人を告発する手紙。医師であるグリーン・ヒューリングを追い詰めるケイン警視。

     2011年3月6日読了

  • いわゆる館もの。
    陰鬱な屋敷に癖のある住人が住み、主人が不審な死を遂げ、容疑者は怪しい動きをし、遺言状は不自然で、続いて第二の事件が起こり……と、展開自体はノーマル。
    だが、探偵役のケイン警視が病気療養中で、なおかつ(一種の)隠密捜査であるということもあり、とても静かに事件が展開していくのが印象的。
    事件も少なく、登場人物もまた少ない中、どんなサプライズを魅せてくれるかと思ったら、最後50ページ弱にかけて怒涛の展開。
    まんまと騙されていた。
    トリック自体は気になるところもないわけではないけど、序盤から仕掛けられている伏線が素晴らしい。
    最近の作品のような派手さはないけど、堅実な良作だった。

  • 館そのものは無関係なのだが「館モノ」に属するのだろう。閉鎖された建物と数少ない容疑者という設定は圧倒的に読者有利。そこに作者の自信が垣間見えるような気がして、期待して読んだ。ケイン警視が主人公だが、通常の捜査は行っていない。そこがこの話の面白いところでもある。警視同様、読者も期待通りにいかない展開にストレスを感じるかもしれないが、そう思いながら読んでるといきなり山場がくる。この終盤にはいささか面食らった。何かがバタバタと倒れて、最後に残ったものがあまりにも意外だったからだ。可能性は考えてはいたが、まさかこういう技で勝負してくるとは思わなかったので、素直に驚いた。トリックの善し悪しは別として、真犯人の思惑の罠をかいくぐり、その醜悪な意図に到達するプロセスが結構気に入った。

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著者プロフィール

Roger Scarlett

「2007年 『ビーコン街の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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