本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784846007065
感想・レビュー・書評
-
明治の文体なのでちょっと読みにくい。日本人名なのに場所がイギリスだったりするのは何故なのか不思議に思ってたら、「無惨」以外は訳本だった。私はこの頃のミステリーが好きなので面白かったですが、今のミステリーと同じ感覚で読むと面白くないと思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
探偵小説の元祖・黒岩涙香の唯一の作品集「涙香集」をまるごと復刻。「無惨」以外にも創作作品があったとは知らなかった。
「無惨」は、この時代に科学的かつ論理的な捜査方法を打ち出したという意味で素晴らしい。だが、解説によると明治の読者は論理的な作品を好まずこれが不評だったため、涙香は以後、創作の筆をとらず翻案においても論理性の高いものより情に訴える話に重点を置くようになったらしい。残念な話である。
その他の収録作品は、小話的なものや通俗スリラーのようなタイプだが、なかなか面白かった。古い文体も慣れると意外に読みやすく、名文であると思う。
ただ、舞台がイギリスなのに人名は日本名なのはちょっと変な感じ。 -
明治時代の作家、黒岩涙香の創作や翻案をまとめたもの。
当時の文章をほぼそのまま活字にしてあるらしく、言葉にリズム感があるような気がする。おかげでぽんぽん読める。
翻案の方はイギリス人なのに日本名になってたりと変な感じもするが、その部分になれてしまえばなかなか面白い。 -
060924
著者プロフィール
黒岩涙香の作品





