- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846007447
感想・レビュー・書評
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ドイルのホームズがどんなに好きでも、焦がれても、新作が読めない。そんな御仁の気持ちを和らげてウキウキさせてくれるアンソロジーではないでしょうか。和訳して紹介してくれたことに感謝。2015年最後、最高の一冊を読む事が出来ました。
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パスティーシュからパロディーまで今まで眠っていたホームズ外典を収録!
冒頭の消えた乗客の話や疲れた船長の話のような本格的なものも面白いがシャーロックホームズの存在をトリックに使った作品群もまた面白い。 -
真面目なパスティーシュからどたばたパロディまで様々なホームズ短編を集めた本。
ホームズ俳優として有名なベイジル・ラスボーンの「サセックスの白昼夢」(”Daydream”,1947)がしんみりとしてよかった。サセックスに引退したホームズ?と思われる男性が登場するリドル・ストーリー。俳優なのに小説も書けるなんて多才だったんだなぁ。
ホームズが近代の捜査に懐疑的で愚痴を言ってたりするのは、自分的にはちょっと違うって思ったけど(彼なら歳をとっても常に最新科学に興味がありそうだから)そこはご愛嬌、過ぎ去った古き良き時代が想われてロマンチックだった。 -
当たり外れの差が大きかったけど、ホームズのパスティーシュを読んだのが初めてだったから自分には雰囲気がちょうど良かった。
なにこれ?って思うものもあればファンの心をここぞとくすぐるものもあったり、単純に内容に引き込まれるものもあったり。
とにかく好きなのは「おばけオオカミ事件」と「小惑星の力学」かなあ。
前者はホームズの性格がおちゃめによく表現されてて良かった!後者は、最後のホームズへの罵倒がとても深い。教授への印象が変わりました。
ホームズが好きで広い心で自分の好きな物語を探り当てられる人なら勧められる。けど万人受けはしないかなあ、当然ながら。 -
ホームズもののパスティーシュが集められた珠玉の作品集。王道からひねったもの、茶化したもの、醍醐味ともいえる他の作品の主人公との邂逅&対決などなど、これでもかというくらいパスティーシュの楽しみが詰まっている。資料性も、作品の質も問題なし。
「一等車の秘密」「第二の収穫」「シャーロック・ホームズなんか怖くない」が好き。 -
ホームズパスティーシュ、パロディ小説です。
作家陣が凄いです。
「クマのプーさん」のA・A・ミルンの他に探偵小説十戒で有名なロナルド・A・ノックス、本格ミステリ黄金時代に活躍したE・C・ベントリー、アントニイ・バークリー(彼らの2作品は世界で初の単行本化です)、ハードボイルド界で有名なロス・マクドナルドが高校生の時に発表した処女作のホームズ・パロディ、ヒッチコックの映画サイコの原作でも有名な異色作家ロバート・ブロック 、往年のホームズ役者で有名なベイジル・ラスボーンまでもがいました。
日本未公開の貴重な作品があったり、ジョークやユーモア溢れる楽しい作品も多かったです。