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- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846007553
感想・レビュー・書評
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普通に楽しめる本だと思う。
本格派といっていいと思う。本国で人気ないのがおかしいくらい。 -
二つの密室殺人を扱った作品。トリック自体は、さすがに半世紀前のものだから驚くほどではないんだけど、ミスディレクションと犯人特定のロジックが絡み合っているあたり面白い。
発端→事件→捜査→事件→捜査→真相というシンプルな流れなので、合わない人は合わないかも。 -
フーダニットに主眼をおいたクラシックな本格ミステリ。短いストーリーながら中身はしっかり詰まっており、無駄な装飾を省くと、これくらいのページ数でも一級の本格ミステリを書くことが出来るんだという見本のような作品に仕上がっている。
異なるふたつの密室殺人を扱っているが、個々の事件の印象は弱い。が、ふたつが対になることで、シンプルながらも質のいい密室モノへと一変するあたりが興味深い。展開もスムーズで、章を重ねるごとに確実に前進する。真犯人に直結しないトリックは事前に明かしてしまうが、それが却って読者をミス・リードするので余計に混乱してしまう。簡単に犯人像を絞り込ませないという手法はこの頃から発揮されているのだが、目の肥えた読者にはどこまで通用するか気がかりでもある。
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