ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦〈1〉 (論創海外ミステリ)

制作 : Ellery Queen  飯城 勇三 
  • 論創社
4.11
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846007584

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 『ナポレオン剃刀の冒険』
    シカゴに向かう列車の中で知り合った人々。ナポレオンの使った剃刀の偽物をつかまされたというデュボア。宝石の密輸を行っていると疑われるレイサム。ナポレオンの剃刀で刺殺されたレイサム。消えた密輸宝石。謎の3人組の正体。空輸された凶器の剃刀に隠された秘密。

    『〈暗雲〉号の冒険』
    百万長者のバレンタイン氏の一族の船に招かれたクイーン親子。自分と同じ名前の作者が書いた本を当てるゲームを行った夜に殺害されたバレンタイン氏。死の直前「宝石(ジュール)」と言い残した被害者の謎。

    『悪を呼ぶ少年の冒険』
    伯母サラ・ブリンクの家に居候する少年ボビー・ヘイズ。絶えず母親であるフローレンス・ヘイズをいじめるサラ。サラの兎のシチューにだけ混入されたヒ素。ボビーの友人で奇術師のゴルディーニの知った秘密。ウサギ小屋に残されたヒ素の痕跡の秘密。

    『ショート氏とロング氏の冒険』
    詐欺師ナポレオン・ショートの逮捕の為張り込んでいたヴェリーの目の前で傘を取りに家に戻ったショートが消えた。家の中にいたのは体格も違う別人ロング氏。家宅捜査の翌日エラリーが推理した隠れ場所。空振りに終わった捜査の直後にあらわれた電報配達夫の秘密。

    『呪われた洞窟の冒険』
    休暇を楽しむニッキーからの連絡。泊っている屋敷の近くにある呪われた洞窟の話。オカルト研究家のコリンズ教授とライバルのルイスの関係。洞窟の中で絞殺されたコリンズ教授。残された足跡はコリンズ教授のものだけ。消えた犯人。コリンズ教授の遺言に隠された秘密。

    『殺された蛾の冒険』
    旅行中立ち寄ったモーテルで出会ったカップル。ジェスとバージニア。バージニアの父親ウェンター氏の追跡。モーテルで殺害されたウェンター氏。モーテルの主人セス・ブラウンの証言から容疑を受けるジェス。消えたウェンター氏の所持金。室内で死んでいた蛾の位置からの推理。

    『ブラック・シークレットの冒険』
    ヴェリーの元同僚キャラハンの抱える事件。希少本の販売をするブラック社から盗まれる価値のある本。内部にいる何者かの犯行。捜査に当たるエラr-とニッキーの鞄の中から現れた本。秘書としてブラック社に侵入したキャラハン。ブラック氏の共同経営者ワトスンの殺害。ワトスンが残した「ブラック氏の秘密」とは?

    『三人のマクリンの冒険』
    マクリン一家を強請っていたジェイ・ガニー。殺害されたジェイ。雨の夜にジェイを訪ねたマクリン一家。それぞれいつ訪れたのか?雨の夜に片袖の濡れた犯人に隠された秘密。

  • なにやら短編で見たような作品が
    見受けられますがそこは目をつぶりましょう。

    シナリオ集と聞いてなめてかかると
    良い意味で裏切られることとなります。

    面白いのは
    クイーンのライバルが出てくる
    「ブラック・シークレットの冒険」でしょう。
    言葉どおりに受け取ってはいけない罠や
    常識にとらわれてしまうと…という
    危険なフラグがいくつもたっているのです。

    非常に濃い作品ばかりでした。

  • 高級スイーツの盛り合わせを食しているような感じ。どれから食べようかとワクワクするところから始まり、見た目の美しさに感心しながら口に入れると、あっという間にとろけてなくなってしまう。いくら食べても飽きないし、それぞれに味や食感が違うので、すごく得した気分になる。エラリー・クイーンという作家は決して難しくはない。ただ、ミステリに関して妥協を許さない、ハイレベルな人間というだけなのだ。本作品は「国名シリーズ」よりも親しみやすいし、キャラは明るく会話も軽快。エンタメ性を重視してはいるが、肝心の謎解きはスキも容赦もないのでご安心を。印象に残っているのは表題作。ここで作者はある人物に対してアクロバティックな扱いをしているのだが、数あるミステリの中でも、ひときわインパクトのある展開ではないだろうか。

  • 080615

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

「2017年 『見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エラリー・クイーンの作品

ツイートする