出版業界の危機と社会構造

著者 :
  • 論創社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846007713

感想・レビュー・書評

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  • 著者の「出版危機論」のフィナーレと云うべきもの。
    近代出版流通システムが復活することはないのだろう。

  • ニヒリズムあふれる本。ちょっと陰謀論も入っている?
    まあしかし普通に考えて、出版界の未来は暗いよなあ。

  • 2001年~2007年にかけて出版業界で起きた出来事と、その周辺を様々なデータを使ってまとめたルポ。
    2007年刊行という事で「ちょっと前の話」にはなってしまっているが、今も問題・課題は同じ…というより深刻になっている。
    過ぎた年月ではあるが、俯瞰してみる事ができ、流れが少し分かった気がする。 
    さて、これからどうやっていこうか……

  • それなりに面白いが、全く知識がないと読みにくい。雑談レベル。

  • 2012 5/14 CCCとTSUTAYAに関する部分を中心にパワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    武雄市の新図書館構想(CCCに委託)を受けて、CCCとはなんぞやということを再確認すべく、小田光雄氏の本をまとめて借りてきた中の一冊。
    「出版状況クロニクル」の前作にあたる、21世紀初頭~2006・2007年くらいまでの出版業界の動向を逐次ウォッチし、どういうことなのか解説・解釈していく本。
    CCC関連の記述だけ抜き読んでいたのだが、けっきょく本書のかなりの部分を読むことになり、それだけ現在の出版状況においてCCC+TSUTAYAの動向に著者が着目していることがわかる。

    TSUTAYA=フランチャイズ=開店するまでが商売、とか、日販とがっしり組んでいる会社(正味改定が狙い?)とか、持株関係を見ていくとどういうつながりがある・・・とか、いろいろ興味深いが、それだけ記述がある一方でそれでも「実態はよくわからない」存在であるとも言われている。
    とりあえず社長の増田氏がそうとうな曲者であろうということは把握しておくのが良いのかと。
    Tカード導入等と離れて(と、言ってもTSUTAYA等がDM配信業に携わっているのではとの指摘もあるのでそれはそれで面白いのだが)、CCCが図書館業界に参入するってどういうことなのかを考える際にはここら辺から洗っていくことが重要かも、とか。

  •  この業界に明るい未来は全くないらしい…

     これに加え電子書籍の荒波だから、もう破滅だ…

     


  • 2007年当時の出版業界を記した本、だと思います。


    各大手書店の業績伸び率とか、アマゾンのこととか、具体的に上げられている、業界本です。

  • 【配架場所】 図書館1F 023.1/ODA

  • 第二章の近代出版の歴史変遷についてはとても勉強になって、一番客観的?に書かれていて読みやすかったです。

  • 図書館

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著者プロフィール

1951 年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。著書に『新版図書館逍遥』(論創社)、『書店の近代』(平凡社)、『〈郊外〉の誕生と死』、『郊外の果てへの旅/混住社会論』、『出版社と書店はいかにして消えていくか』などの出版状況論三部作、インタビュー集「出版人に聞く」シリーズ、『出版状況クロニクル』Ⅰ~Ⅵ、『古本探究』Ⅰ~Ⅲ、『古雑誌探究』、『近代出版史探索』Ⅰ〜Ⅶ、『新版 図書館逍遥』『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』(中村文孝と共著)(いずれも論創社)。訳書『エマ・ゴールドマン自伝』(ぱる出版)、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズ(論創社)などがある。『古本屋散策』(論創社)で第29 回Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。ブログ【出版・読書メモランダム】https://odamitsuo.hatenablog.com/ に「出版状況クロニクル」を連載中。

「2024年 『出版状況クロニクルⅦ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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