木々高太郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

著者 :
制作 : 横井 司 
  • 論創社
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本棚登録 : 10
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846009199

感想・レビュー・書評

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  • さすがに甲賀三郎と論争しただけあってこの時期の探偵小説の中では群を抜いて文学っぽい作風で、好きな作家である。
    後半の短編は、人の心の不思議を描くために事件を設定したような話も多い。
    また「風水渙」全8話は警視総監の令嬢と謎の紳士を主人公にした連作短編集となっており、今ではよくある形式だが、ミステリの短編を積み重ねていって長編にするという当時は珍しい試みに挑戦し、実際これが面白い。
    今まで木々高太郎といえば大心池先生シリーズが代表的だと思っていたが、他にもいろいろあることがわかった。
    評論・随筆篇も、著者の探偵小説に対する真摯な思いが伝わってくる文章ばかりで面白かった。自分にとって探偵小説の理想は、1.問題の解決が完全に数学的であること、2.心理的に完全でなければならぬこと、の2つの条件だけでよいというのはこの人らしいと思う。

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著者プロフィール

1897-1969。推理小説家、脳生理学者。『人生の阿呆』で直木賞受賞。作品に『四十指紋の男』『光とその影』『大心池先生の事件簿』等。

「2018年 『三面鏡の恐怖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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