髑髏城の七人―Ver.2011 (K.Nakashima Selection)

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  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846009731

感想・レビュー・書評

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  • 捨はたぶんいつでも殿のもとを離れることができたのではないだろうか。外気に触れていただけあり、最も“あの頃”へのしがらみが希薄に思われる。蘭は捨に言われるように自らあの道を選んだに違いない。俺は正気だとの言葉以上に、縁切笛や夢見酒のくだりにその本意を見る。蘭兵衛の迷いが消えたとすれば、それは捨に無界屋を褒められた時。蘭丸の道が定まったとすれば、それは天(の殿様)が彼を欲しがった時。天は随所で自らの弱点を吐露しているが、当人がそれに気づいているかは不明。何となくリチャード三世の無邪気な残虐性と似通って見える。

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