古典絵画の巨匠たち

制作 : Thomas Bernhard  山本 浩司 
  • 論創社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846010430

感想・レビュー・書評

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  • 初ベルンハルト、クソおもしろい!しつこい反復のリズムがすらすらと耳に入ってくる。芸術・国家・政治・人間への溢れる罵倒が軽快なテンポで流れくる、時に支流に分かれながら、時に逆流しながら。章も改行も一切なし、ノンブレスに吐き出す呪詛の言葉は恐るべきパワーの賜物だ。そしてあのオチ、何とも人を食った話だ。生まれながらにして不本意にも人は国家に属しているし、(その時点では)選択不可能だし、この絶対的な束縛から生涯解かれえぬのならもう罵倒し続けるしかないじゃないか。椅子があったら腰掛けよ、そこから思念が始まる。壮快。

  • トーマス・ベルンハルトは、20年ほど前に亡くなったオーストリアの作家である。
    この物語の主人公であるレーガー老人は、30年前から、1日おきにウィーン美術史美術館に通いつづけ、ボルドーネの間の長椅子に座り、ティントレットの≪白ひげの男≫を眺める。老人の話を聞いてみようではないか。

  • (後で書きます)

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著者プロフィール

20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍え』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。1975年に刊行された本書『原因』では自身の中等学校時代を綴り、以後、自伝的作品を続けて発表、1982年の『ある子供』までで五部作をなした。1989年、58歳で病死。

「2017年 『原因 一つの示唆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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