お前極楽: 江戸人情づくし

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  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846010454

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  • 江戸の時代小説短編7編。
    人情というにはドロドロとしている。しっとりとした深い読後感で、大人の小説だなぁ、しみじみ…って感じ。

    7編目「血みどろ絵金」。絵を志して江戸で修行をするも、ただ上っ面だけきれいに整えた江戸の限界を感じた金蔵。ただ自分の絵だけを描き続ける北斎の、貪欲な生き方にこれからの自分の道を見つける。
    おのれのために描く絵を探り当てた金蔵は幸せだったのか、そうじゃないのか。
    強い風が静かに吹いているような読後感。

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著者プロフィール

1930~2003年。昭和後期から平成時代の劇作家、演出家。昭和5年2月21日生まれ。36年「孤塁」が「オール読物」の一幕物懸賞戯曲に入選する。以後、新国劇、新派など幅ひろく活躍した。代表作に「たぬき」「同期の桜」「愛染め高尾」など。古典落語の解説でも知られた。平成15年1月16日死去。

「2017年 『落語ことば・事柄辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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