エラリ-・クイ-ン論

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  • 論創社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846010577

感想・レビュー・書評

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  • トリックのデータベースを検索しながら推理小説を楽しむのが「意外な真相」派で、推理の論理を楽しむのが「意外な推理」派という分類に感心しました。クイーンの諸作を始め、他の作家の諸作について、この視点で分析されておりとても参考になります。後期クイーン的問題も含めて、クイーンの作品では、論理が精妙に組あげられていることにあらためて感心しました(少々我田引水気味とも思えますが…)。推理小説の定義のクリティカルゾーンに限りなく近接していく「意外な真相」派の諸作も、個人的には嫌いではありません。諸論が、ポーから始まっている点も楽しめました。

  • 読者への挑戦、トリック、ロジック、ダイイング・メッセージ、そして“後期クイーン問題”について論じた気鋭のクイーン論集にして本格ミステリ評論集

  • 面白そうな雰囲気がびしびしと飛んでくるのだが、自分はクイーンを半分も読んでいないので、読みかけて今ちょっとやめてる。のでとりあえず評価は空欄だが、読んだら高い評価になりそうな予感。

  • こ、これは。
    もちろんのこと、エラリー未読の人は
    読んではいけない代物です。
    エラリーだけ読んでいても非推奨です。

    なぜならばこの作品には
    有名どころの有名作品が
    対比する作品として
    出されているからです。

    この本を読めば
    なぜエラリーの作品が
    面白いかがよくわかるはずです。
    そう、ミステリー慣れしてない人でも
    推理小説マニアでも楽しめる
    ある手法が使われているからです。

    注目は国名シリーズの
    ある作品について。
    この作品のみなぜ
    共通である手法が使われなかったのか。
    それの解説が非常に面白かったです。

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著者プロフィール

飯城勇三(いいき・ゆうさん)宮城県出身。エラリー・クイーン研究家にしてエラリー・クイーン・ファンクラブ会長。〈本格ミステリ大賞・評論部門〉の第11回を『エラリー・クイーン論』で、第18回を『本格ミステリ戯作三昧』で、第21回を『数学者と哲学者の密室』で受賞。訳書はJ・グッドリッチ『エラリー・クイーン 創作の秘密』など。論創社の〈EQ Collection〉では、企画・編集・翻訳を務めている。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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