灰色の手帳―仁木悦子少年小説コレクション〈1〉

著者 : 仁木悦子
制作 : 日下 三蔵 
  • 論創社 (2013年1月発売)
3.63
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :24
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846012021

灰色の手帳―仁木悦子少年小説コレクション〈1〉の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 『消えたおじさん』のタイトルだけだと凄くこぢんまりした印象の事件かと思いきや、内容がかなりの冒険小説っぷりに感動。そしたら、後書きで著者本人がこの作品へ込めた想いを語っていて、なるほど!と。
    その他、随筆は読むことがなかったのでこうしてまとめられると、作家仁木悦子の執筆スタンスみたいなのが見えてきて面白いですね。

  • 私が子供の頃(?)の少年推理小説、冒険小説を仁木さんが編集。懐かしいエッセンスが散らばっている。もちろん子供向け。

  • 懐かしくて、面白い。

  • 少年少女向けの推理小説集。随筆も少し。
    子供たちが名推理で大活躍。暗号や、拳銃、どんでん返しも。
    子供向けとはいえなかなかの刺激がちりばめられている。
    私が少女の頃に読んでいたら、きっと夢中になったことだろう。
    昭和32年に「猫は知っていた」という作品で江戸川乱歩賞を受賞しているとのこと。
    今度はそちらを読んでみたい。

  • 仁木悦子の少年小説コレクション1巻。
    少年小説ということもあってか大変読みやすかったです。
    冒険劇の要素が強くワクワクしながら読みましたし、暖かい気持ちになるお話ばかりでした。

    当然の事ではありますが、警察がちっとも子どもの捜査に協力してくれず、自力で頑張っていくというのが良いです。
    周囲の大人たちも常識的で親切な対応をしていますし、主役の子どもたちも何か特別な能力を発揮するわけではなく、必死に考え、行動した結果が解決へと向かっています。こういった真っ直ぐな少年小説を久しぶりに読んだ気がしました。

    随筆には著者のミステリへの溢れんばかりの愛情が感じられます。一人の推理小説好きとして会話しているようでこれも楽しかったです。



    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

















    【午後七時の怪事件】アリバイもの。被害者の娘と容疑者の息子がタッグを組んで真相追及に乗り出します。いかにも怪しい男のアリバイは胡散臭さ満載で、ちょこちょこ不明な時間が数分あります。お店の裏口から家がすぐなんて知らないよ、と思ったら、ちゃんと仄めかしている描写がありました。

    【みどりの香炉】シリーズ物で活躍している仁木兄妹の登場です。耳の聞こえないおじいさんを利用したトリックですが犯人が迂闊です。仁木兄妹の掛け合いは楽しい。

    【なぞの写真】主人公の女の子が機転が利くお転婆さんでかわいい。つきまとう不気味な男というサスペンスから微笑ましい展開とオチに結びつきました。

    【ころちゃんのゆでたまご】動物たちそれぞれの特性を活かした活躍を見せるのが楽しい。子豚が食いしん坊キャラで危機を乗り切ったのがかわいいです。先生は犬ですし、おおかみはあの人数でも勝てたんじゃないかと思うんですけれど、最後のみんなが笑顔の挿絵が微笑ましかった。

    【七百まいの一円玉】これは道徳の教科書とかに載ってそうなお話です。自分へのお礼がしたいと言われて、こんな提案を出来る大人になりたいものです。

    【消えたリュックサック】なぜ大の大人が子供のリュックサックを盗んだのか?ケチな悪党が盗んだ宝石とかお金を隠していたならまだしも、密輸団という組織の一員がやることじゃない気が。
    お相撲さんとの冒険劇のような後半は楽しいです。おなかが減って力がでないとかアンパンマン。

    【灰色の手帳】強盗事件の容疑者として逮捕された兄の無実を信じ、小学生の孝くんが捜査を始めるという著者の作品ではよくある展開です。
    悪漢に連れ去られたり逃げ回ったりの冒険要素、声、服装からの推理に暗号の解読など内容が濃く、ぽんぽんと軽快に進んでいき楽しく読みました。犯人にもあの人か!という驚きがあります。
    孝くんと鈴子ちゃんの勇敢さ、お兄さんと孝くんの絆も素敵。

    【消えたおじさん】突然行方知れずになってしまった近所のおじさん。警察には相手にされないので自分でおじさんを探そうとするのですが、おじさんの行動や癖を辿ったり、友人たちで遊び半分捜査したり、曖昧な証言を一生懸命考えたりといった子どもらしい無理のない展開でありながらもロジカルなのが素晴らしい。
    後半は悪漢達と追ったり追われたりの冒険譚で、どんでん返しも待ち構えていました。大団円のラストには胸がほっこり。非常に楽しかったです。

  • 『午後七時の怪事件』
    文子ちゃんの家に入った強盗。文子ちゃんのお母さんの首を絞め金庫のダイヤが盗まれていた。容疑者として逮捕された竹田正三。電話で文子の父に呼び出されたとの証言。竹田の息子・正夫と文子の捜査。竹田が金を借りていた石野。事件当夜の石野の行動。

    『みどりの香炉』
    仁木兄妹の叔父・橋本の家で起きたみどりの香炉の盗難事件。橋本宅に住み込みで働いている耳が聞こえず声も出せない平作じいさん。居候の岩城青年。平作じいさんの小屋に向かって残る足跡。夜中に平作じいさんを目撃したと証言する岩城。足跡の秘密。

    『なぞの写真』
    正月に多美子が撮られた写真に写り込んでいた謎の男。多美子の周囲をうろつく謎の男。誘拐された多美子。幼いころの写真がない多美子の出生に隠された秘密。

    『ころちゃんのゆでたまご』
    遠足のお昼の時間に転がっていったゆで卵を追いかけるころちゃん。狼が盗んで隠した首飾りを見つける。捕まったころちゃん。ゆで卵のカラで行く先をつげるころちゃん。

    『七百枚の一円玉』

    『きえたリュックサック』
    隣のおばさんにもらったリュックサックをしょって遠足に出かけた清ちゃん。電車の中で消えたリュックサック。遠足で訪れた城の上の望遠鏡で見つけたリュックを持つ男を追う清ちゃんととし子さん。男に捕まり監禁されるがトンエンルを抜けて脱出。電車の中で出会った相撲取り・岩ノ山に助けられる2人。トンネルの落盤で犯人と共に閉じ込められた3人。城の抜け穴の秘密。

    『灰色の手帳』
    山下電器に押し入った強盗。容疑者として捕えられた浅井誠。兄の無実を信じて捜査する孝君。強盗に頭を殴られた番人の松田じいさん。松田がうわごとで言った「灰色の手帳」の謎。犯人に囚われた孝君と友達の鈴子ちゃん。小野青年のダットサンでの逃亡。山下電器で行われていた犯罪の秘密。

    『消えたおじさん』
    仲良しの絵描きのリュウおじさんが消えた。おじさんを探す国枝くん。目撃者の少女が見たトラックに書かれた「エムゴカロ」の謎。事件の現場になったと思われる柴加ゴム工業に潜入した国枝くん。会社の前で出会った三谷警部補。捕まった国枝くん。同じく捕まった町田ユキ子と逃亡するが・・・。逃げた2人を助けた三谷警部補と追いかけてくる車の謎。

全6件中 1 - 6件を表示

仁木悦子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有栖川 有栖
有栖川有栖
有栖川 有栖
有栖川 有栖
有栖川 有栖
有効な右矢印 無効な右矢印

灰色の手帳―仁木悦子少年小説コレクション〈1〉はこんな本です

ツイートする