ラッフルズ・ホ-ムズの冒険 (論創海外ミステリ 102)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846012151

感想・レビュー・書評

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  • 「ラッフルズ・ホームズの冒険」(J・K・バングズ : 平山雄一 訳)を詠んだ。
    
前半は、父は名探偵、祖父は大怪盗、サラブレッド探偵ラッフルズ・ホームズのシリーズで、後半は霊界が舞台の〈シャイロック・ホームズ〉シリーズ。
    
これは百年以上前に書かれていて、作者のJ・K・バングズ(1862‐1922)はなんとドイルと交流があったとのこと。
    
つまらなくはないけれど、まぁ好みではないかな。ドタバタが過ぎる。
    
シャーロック・ホームズはパブリックドメイン入りしたわけだし、パロディはこの先もいっぱい出てくるだろうね。

  • 怪盗ラッフルズを祖父に持つ、探偵ホームズの息子の短編集。人助けをしながらも怪盗の血が騒いでしまうホームズが面白い。軽いお話だった。
    後半は、ライヘンバッハ後に黄泉の国で探偵業を営むホームズ、というユーモア短編集、シャイロック・ホームズ。
    解説によれば、ドイルと同じ時代に生きて、リアルタイムでホームズ譚を読んでいた作者が、原作でホームズが滝で死んでいた時期に黄泉の国のホームズパロディを書いたのだとか。ファンの二次創作の情熱は今も昔も変わらんなぁ。

  • 『ラッフルズ・ホームズ氏ご紹介』
    夜中にジェンキンス宅に忍び込んだ男。ジェンキンス氏の印税契約書を確認する男。ラッフルズ・ホームズとジェンキンス氏の出会い。

    『ドリントン・ルビーの印象事件』
    シャーロック・ホームズとA・J・ラッフルズの出会い。ドリントン卿の屋敷から盗まれたルビー。シャーロック・ホームズにサインを依頼してきた女性ミス・タッタースビーの持つルビー。彼女の父親の正体。ミス・タッタースビーに恋をするホームズ。

    『バーリンゲーム夫人のダイヤモンドの胸飾り』
    バーリンゲーム夫人の自慢のダイヤモンドの首飾りが盗難にあった。事件の捜査に当たることをジェンキンスに伝えに来たラッフルズ・ホームズ。ホームズがジェンキンスに預けた荷物。ダイヤの首飾りが隠されているのではないかと疑うジェンキンス。

    『ペンダント盗難事件』
    4つの同じペンダントの内2つが銀行から盗まれた。事件の解決のためにダイヤモンドの偽造を進めるラッフルズ・ホームズ。ホームズが連れてきたロビンシュタイン。2つのペンダントと同じペンダントを作ることができるのか?

    『真鍮の引き替え札事件』
    真珠の首飾りを持ってアメリカにやってきたワード・スミス夫人。ホテルでジェンキンスの荷物とワード・スミス夫人の荷物をすり替えるラッフルズ・ホームズ。真珠の首飾り紛失事件を自ら請け負うホームズ。

    『雇われ強盗事件』
    管理していた証券を使いこんでしまったグロウチ氏。強盗に襲われ盗まれた事にしようとするラッフルズ・ホームズ。グロウチ氏の金庫に3万ドルの証券を入れさせるホームズ。ホームズを罠にかけようとしたグロウチ氏に対するホームズの報復。

    『ビリントン・ランド青年の贖罪』
    借金で首が回らなくなったビリントン・ランド青年。25000ドルの有価証券を持ちだしたランド青年。ランド青年から証券を奪い取り彼を救おうとするラッフルズ・ホームズ。

    『ひったくり犯にして厚顔無恥のジムの思い出』
    シャーロック・ホームズに捕まり刑務所に入れられたジム。監獄での生活が懐かしく監獄に入りたいとラッフルズ・ホームズに頼み込むジム。オペラハウスでジョーンズ夫人の首飾りを盗みだすことに協力するホームズ。

    『四〇七号室事件』
    ロンドンでも有数の泥棒貴族バスキングフォード卿。ダイヤの取引を行う彼の部屋に侵入するラッフルズ・ホームズ。誘い出されたバスキングフォード卿。盗まれていた首飾りを受け取るホームズ。

    『将軍の黄金の胡椒入れ』
    キャリントン・コックス退役少将が友人の屋敷で見かけた黄金の胡椒入れ。かつてスペインの国王を助けた時にもらった褒美の2対の胡椒入れの1つであり何者かに盗まれていた物。A・J・ラッフルズが盗み出していた胡椒入れ。片方を所有するラッフルズ・ホームズはコックス退役少将に胡椒入れを返そうとする。

    シャイロック・ホームズの冒険
    『ホームズ氏、霊界から通信を発する』
    天国にいるシャイロック・ホームズから送られた通信。天国でのシャイロック・ホームズ氏の活躍を暖房機のモールス信号で送る。

    『ホームズ氏、ある重大な告白をする』
    天国に暮らすシャイロック・ホームズ氏。天国ですでに活躍している探偵ルコックの元を変装して訪れる。

    『ホームズ氏、悪巧みに失敗しつつも一山当てる』
    ローエングリーン氏から依頼を受けたシャイロック・ホームズ。ホテルの部屋から盗まれたローエングリーンの宝石。ローエングリーンに訴えられるシャイロック・ホームズが見抜いたローエングリーンの正体。

    『ホームズ氏、歴史をひっくり返す』
    シャイロック・ホームズの元を訪れた鉄仮面。鉄仮面の後をつけ彼の正体を見破るシャイロック・ホームズ。

    『ホームズ氏、アリバイを粉みじんにする』
    シャイロック・ホームズを訪れたリップ・ヴァン・ウィンクル夫人。夫の浮気調査の依頼。

    『ホームズ氏、著者問題を解決する』
    シェークスピアの作品は誰が書いたのか?謎の著者の問題を推理するシャイロック・ホームズ。ジキル博士への相談。容疑者であるロジャー・ベーコンへの聞き込み。

    『ホームズ氏、「難事件」にとりくむ』
    クジラに呑みこまれた話をする権利をめぐる事件。ヨナからその権利を奪おうとするミュヒハウゼン伯爵。

    『ホームズ氏、ソロモンの弁護士として活動する』
    アメリカを最初に発見したのはコロンブスかアメリゴ・ベスプッチか?最低をもとめられたソロモンのために弁護士として活動するシャイロック・ホームズ。

    『ホームズ氏、伝説を粉砕する』
    ワシントンに関する伝説に挑戦するシャイロック・ホームズ。

    『ホームズ氏、最後の事件』
    消えたシャイロック・ホームズ。同じ日に死んだ地獄の番犬ケルベロス。ケルベロスの死因の調査。

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