本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846015022
感想・レビュー・書評
-
極悪人というよりサイコパスか。良心が欠如した男による自叙伝の体裁を取る。いかにも興味深い内容で、事実興味深いのだが、古き良き時代のインテリ(設定上も実作者も)が書いたものなので、現代的な意味での「読みやすさ」はない。また、(厳密な定義によると違うらしいが)倒叙形式なので、謎解きの快感も得られない。
それでも個人的には、くだくだしく観念的な叙述に根気よく付き合う価値はあった。自分自身すら突き放して見ているかのような「怪物」の、アイロニーに満ちた生涯を堪能できた。
2018/12/1読了詳細をみるコメント0件をすべて表示
全5件中 1 - 5件を表示