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- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846016722
感想・レビュー・書評
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戦前の翻訳家たちによる珍訳アンソロジー。最初期の方が寧ろ原典に寄せた翻訳になっているのが面白い。明治期はカタカタ名が馴染みないのか外国モノの人気がないのか日本人名に翻案している。却って味わい深い。
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明治から大正期にかけてのホームズ翻訳のセレクト集。日本で初めて翻訳された短編も収録されている。
古い文体なので読み難く、特に明治期のは内容を理解するのも困難だったが、時代が後になるに連れ段々と慣れてきてスムーズに読める様になった。登場人物を日本人にしていたり、長編を抄訳していたり、あからさまな誤訳があったりと、無茶苦茶な側面もあるのだが、現代ほど翻訳の技能が進んでいない時代のそれぞれの訳者の苦心も垣間見れて面白かった。これに続けて昭和初期の翻訳セレクトも出して欲しいものだ。