四つの福音書の物語 (論創海外ミステリ 222)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846017736

作品紹介・あらすじ

イエス・キリストの誕生から死までを綴った壮大なる物語。ルカ、ヨハネ、マタイ、マルコによる四福音書(しふくいんしょ)を礎に鉄道ミステリの巨匠が書きあげた〈20世紀の福音書〉、69年の時を経て初邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • 福音書をなぞらえたミステリかと思ったら福音書そのものだった。。。いい機会だから読んではいるけども、、、、ミステリかと思ったんだよー。。。


    読了。物語としてまとめられているから(&クロフツの考えによって校正、構成、加筆等されているから)福音書というより小説という位置付け。
    しかし福音書全てを読むのは大変なので、一つにまとまっているのは読むきっかけとしてありがたかった。また、解説でどこが自分の加筆でどれをどう解釈したのかなども逐一書いてあったので、理解における原典との乖離を避けられるのも良かった。

    しかし、、、福音書で言われる事柄についてはよくよく考察して考えてみないと「見ているのに見えていない」ままになりかねない。

    いろんな本での引用によってあちこちバラバラに知っていたことがすっきりした。原典読んでみようと思う。

  • ミステリ界の巨匠クロフツが、福音書を再構成し、イエス・キリストの伝記として再構成した1冊。ミステリではなく、ある種の翻案(リライト)であるだけに、まさか邦訳が出るとは思ってもみなかった……。存在自体はアチコチで言及されていたので、ミステリファンなら知っている人は多かったと思われるのだが。
    内容の性質上、全く聖書の知識が無いと読み進めるのは多少辛いのではないか。わざわざ共同新訳まで読むことはないが、最低限、主な弟子の名前ぐらいは頭に入れておいた方が混乱せずに済む(高校で〝宗教〟の授業があって良かった……)。

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ(Freeman Wills Crofts)
1879年6月1日 - 1957年4月11日
アイルランド生まれ、イギリスの推理作家。アルスター地方で育ち鉄道技師となったが、40歳で病を患い入院。療養しながら記した『樽』を出版社に送ったところ採用、1920年刊行。名声を博し、推理作家デビューとなる。50歳まで本業の技師を続けながら兼業作家を続けていたが、体調悪化で退職して作家専業に。その後、英国芸術学士院の会員にまで上り詰める。
本格推理作家として、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーと並んで極めて高い評価を受けている一人。代表作に前述の『樽』『ポンスン事件』、フレンチ警部シリーズ『フレンチ警部最大の事件』『スターヴェルの悲劇』『マギル卿最後の旅』『クロイドン発12時30分』 など。

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