歪む社会 歴史修正主義の台頭と虚妄の愛国に抗う

  • 論創社
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本棚登録 : 32
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846017910

作品紹介・あらすじ

なにがリアルでなにがフェイクなのか?通説をねじ曲げ、他者を差別・排除し、それが正しいと信じる。そんな人たちが、なぜ生まれるのか?『ネットと愛国』のジャーナリスト・安田浩一と『歴史修正主義とサブカルチャー』の社会学者・倉橋耕平が、90年代から現在に至る右派の動向について徹底討論!

感想・レビュー・書評

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  • ネトウヨ的な人・会社の実像を探った本。
    個人的にはイメージとして30代以下の若い世代が多いのかと思っていたが、ネット等でヘイト発言をしている人で、多いのは40.50代とのこと。
    その世代が特に他のアジア諸国に対し、偏見を持っているとは思えないし、仕事を奪われるといった被害?を実感しているわけでもない。
    恐らくは何か体の良い攻撃対象を欲していたのであろう。
    本には、例えばブラジル移民に対し、彼らが工場で働いている時には、交流会的な活動も盛んだった地域で、いざブラジル人失業者が増加してくると、今度は排斥運動に転じた人達が書かれている。その地域住民の変節は日本全体を映しているようで興味深い。
    右翼団体は以前は韓国と密接に繋がっていた。(実際昔は日本の右翼団体に韓国人も多かった。愛国党の赤尾敏も日韓友好の障害となっている竹島を「爆破してしまえばよい」と発言)しかし、冷戦終結後、韓国とのパイプを失い、今やヘイトに乗っている始末。
    日本全体の考えも変わりつつある。驚くのは若い世代は共産党を左とは見ていない。政党を右から左に並べてもらうと、40代以下は共産党が一番左ではなくなる。若くなるにつれ、その順位は右寄りに。自民もシニアは一番右だが、若くなるにつれて左寄りに順序を変える。これでは世代間の話が通じないのも無理はない。
    ネトウヨ的企業も有る。良く知られている「アリさんマークの引越社」(会社幹部が日常的に朝鮮人や部落民差別を行っている)「DHC」「アパホテル」(ネトウヨ的コンテンツへの広告等資金供与)「高須クリニック」(経営者がヘイト発信)…そもそも一昔前は一流企業も、自社の労働組合潰しに右翼を使っていた会社も珍しくはなかったから、驚くことでも無いのかも知れない。(最も左翼も先鋭化してはいたが)
    この風潮はこれからも更に進みそうな勢いだ。
    つくる会を当初リベラル陣営が馬鹿にし、無視したことが一般に拡散する一つの理由でも有ったとの事なので、無関心は宜しくないと感じた。

  • 右傾化の来歴と現状論じる (評 五野井郁夫:高千穂大教授)
    <書評>歪む社会:どうしん電子版(北海道新聞)
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/287437?rct=s_books

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    なにがリアルで、なにがフェイクなのか?
    通説をねじ曲げ、他者を差別・排除し、それが正しいと信じる。そんな人たちが、なぜ生まれるのか? 『ネットと愛国』のジャーナリスト・安田浩一と『歴史修正主義とサブカルチャー』の社会学者・倉橋耕平が、90年代から現在に至る右派の動向について徹底討論!
    http://ronso.co.jp/book/%e6%ad%aa%e3%82%80%e7%a4%be%e4%bc%9a/

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著者プロフィール

1964 年生まれ。静岡県出身。「週刊宝石」などを経てフリーライターに。事件・社会問題を主なテーマに執筆活動を続ける。ヘイトスピーチの問題について警鐘を鳴らした『ネットと愛国』(講談社)で2012 年の講談社ノンフィクション賞を受賞。2015 年、「ルポ 外国人『隷属』労働者」(「G2」vol.17)で第46 回大宅壮一ノンフィクション賞雑誌部門受賞。著書に『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)、『ヘイトスピーチ』(文春新書)、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日新聞出版)、『学校では教えてくれない差別と排除の歴史』(皓星社)など多数。

「2018年 『「右翼」の戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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