定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半 (論創ノンフィクション 005)

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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846019518

作品紹介・あらすじ

100年に一度と言われる感染症の蔓延に、日本の社会はどのように対応したのか、また対応しなかったのか。深刻な事態を風化させないために記録しよう、という共通の思いで、森達也のかけ声のもと、論者たちが集結した。

感想・レビュー・書評

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  • 女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > 森達也 編著『定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半』  日本人は忘れっぽいので、しつこいくらいに新型コロナウイルスを記述しておこう   ◆谷川 茂  | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/9140

    『定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半』(論創社) - 著者:雨宮 処凛,上野 千鶴子,今野 晴貴,斎藤 環,斎藤 美奈子,CDB,武田 砂鉄,仲正 昌樹,前川 喜平,町山 智浩,松尾 匡,丸川 哲史,宮台 真司,望月 衣塑子,森 達也,安田 浩一,安田 菜津紀 編集:森 達也 - 森 達也による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    https://allreviews.jp/review/4965

    定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年前半 | 論創社
    http://ronso.co.jp/book/%e5%ae%9a%e7%82%b9%e8%a6%b3%e6%b8%ac%e3%80%80%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e3%81%a8%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%80%802020%e5%b9%b4/

  • 上野センセイが冒頭、「非常時には平時の矛盾や問題点が拡大・増幅してあらわれる」「すでに起きていた変化が、危機によって加速する」という指摘をしていたとおり、書名に「新型コロナウイルスと」とあるものの、実際は「私たちの社会」が抱える課題をそれぞれの立場から論じたもの。

    だからこそ、科学信仰やそこから生まれる日本人のリテラシー不足を嘆く論稿があってもよかったが、そこは仕方ないものか。感染症のプロが書こうとすると、また違ったテイストになってしまうのかしら。その点、医療パートは斎藤環ということで、一歩引いて冷静な視点から書かれている気がして読みやすかった。

    論者は偏っているのだろうけれど、わたしはその偏りの面々が分かっていながら読んでいるので気にならない。
    森達也も斎藤美奈子も武田砂鉄も、いっぺんに読めるのはなかなかおもしろかった。
    雨宮処凛パートを読むと、現実を突きつけられて己の無力さにうわぁ…とかなしくなるが、
    でもね…じゃあどうしたらいいんだろうね。

    宮台真司がいうとおり「絶望から出発しよう」という社会であることは間違いないのだろうが、何十年も変わっていないこの社会はどうしていくべきだったのか。しかも、これは第1弾(第1波の頃)の観測にもかかわらず、第3波現在と何ら変わっていない(いやむしろ問題が顕在化して、さらに絶望がつよくなっている)ことに、背筋が凍る。

  • コロナ禍の社会等の状況を1年半に渡って定点観測するという試みの第1弾。まだ1冊目なので定点観察としてどうなるかはわからないけれども論者十数名による1年前の振り返りはなかなかおもしろかった。

    せっかくだから右派っぽい人たちの意見も載ってるともっとわちゃわちゃしてより楽しめたかもしれない (けどとっちらかりそう)

    2冊目出てるみたいなのでそのうち読む。

  • いろんな人がいろんな事をいろんな角度から言っている。

  • コロナ禍の中で世の中の変化が加速されている。取り残される人々も出てくるだろうし、人と人との関係も変わってくるだろう。その変化を定点観測しようという試み。集められたのは哲学者、社会学者からブロガーまでさまざまだけど、いわゆる左派に属する人が多い。2020年7月頃に書かれたものが多く、その後の変化を先取りした内容も多い。現在第3波の中で先が見えない閉塞状態だが、半年ごとにまとめるそうなので次作も期待。

  •  玉石混交のエッセイ集。
     ほぼ左派で固められた執筆陣(それ自体に文句は無い)。残念ながら、感染症や公衆衛生やウイルス学が専門の方は含まれていない。その点では、人気エッセイストを選んだという恣意を感じる(ここに文句がつく)。
     中身で言うと、斎藤環と松尾匡が一番マトモ。宮台御大の口述筆記がひどい(しかも雑談だらけで頁数をかなり超過してる)。
     書籍媒体で定期レポートという案は素晴らしい。
     ほとんどの人にはどうでもいいが、[NDC: 498.6]ではなく[301]あたりにカテゴライズするべき。いわゆる“現代社会論”なので。

  • コロナ禍での様々な出来事、事象をテーマ別に同じ執筆陣が1年半にわたり3回に分け論じていくという企画自体が素晴らしい。なるほどそれは戦後ということでは未曾有の長期にわたるインシデンスだからこそできる企画。しかも全く他人事ではなくリアルタイムで自ら関わっていく物語でもある。

    しかも戦前では、自己であれ他者であれ何らかの規制とバイアスがかかったものになっていたはずだ。さらに現在のように圧倒的に世界中の情報が瞬時に手に入る環境ではない。
    このことから今現在だからこそ出来る企画、やるべき企画、読むべき企画であることは間違いない。

    執筆陣に偏りがないとは言えないが(いや、ある筋に言わせれば十分に偏っているだろう)それぞれ情報の正確さ透明さ先見性には、少なくともポジショントークだけは忌避する頑なさがあるという点で信頼がおける。

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著者プロフィール

雨宮処凛(あまみや・かりん) 1975年、北海道生まれ。作家・活動家。反貧困ネットワーク世話人。フリーターなどを経て、2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版、ちくま文庫所収)でデビュー。2006年から貧困・格差の問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版、ちくま文庫所収)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)受賞。著書に『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社文庫)、『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)、『非正規・単身・アラフォー女子 「失われた世代」の絶望と希望』(光文社新書)、『ロスジェネのすべて──格差、貧困、「戦争論」』(編著/あけび書房)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』(太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020年、この国の底が抜けた』(かもがわ出版)など多数。

「2021年 『この社会の歪みと希望』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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