インティマシー・コーディネーター 正義の味方じゃないけれど (論創ノンフィクション 50)
- 論創社 (2024年4月1日発売)


- 本 ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846022709
作品紹介・あらすじ
俳優がより演じやすく。監督がより演出しやすく。日本では数人しか従事していないインティマシー・コーディネーター。出演する側と制作する側のあいだに入り、おもに映画やドラマの性的シーンの内容について調整する。どんな人が従事し、その仕事の詳細とは。
感想・レビュー・書評
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インティマシー・シーン/濡れ場
その作品のために存在・調整役
×正義の味方
チェコ・犬を愛する国
ロケ・コーディネーターの経験
表面上だけでもその人を好きになる→耐えやすい
ただできない→重要なのは代案提示
鬼門・ステレオタイプなイメージ
現地の人を自分たちが消費している感じ
事前の情報収集
見せなくてよい場所は最大限に隠す
嫌なことは嫌
できない理由⇔別のやり方提案
やりがい・意義<本質を理解し務める
自分はまちがっているのではないかという姿勢
微妙な問題をその場で判断するリスク
忖度していては成り立たない
曖昧な言葉は使わない
これはまずいという危惧
図太さと耐久性
濡れ場が多い日本
サブクス視聴→過激な描写
旅行→非日常→普通・当たり前の見直し
他者をカテゴライズしない
ちゃんとしなければという強迫観念
心に余裕がない -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1337470 -
映像作品中の性表現を通じて社会の構造や権力構造、性教育などを考えることができた。
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東2法経図・6F開架:778.4A/N87i//K
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映画やドラマ好きとして是非読んでおきたいと思って手に取りました
インティマシーシーンがない場合でも映像制作の現場ってちょっと古い感覚が残っていて大変なんだろうなぁ -
この作品でここがこう変わった等の具体事例の紹介がないと、内容はずっと同じようなことの繰り返しなので、10分の1で済む。
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新しい領域の調整役専門職の立ち上げと必要性を理解して受け入れ、現場では効果を引き出すためには双方向の尊重が欠かせないようでした。ICに求められる能力も心理学にカウンセリング技術、表現に公序良俗、違法性がないかの即時判断など関連領域が広く、スキルアップを続けている一方で、撮影予算規模から割り当てられる報酬など、評価が定まらない苦労もリアルに読み取れました。