バイオパイラシー

  • 緑風出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846102104

作品紹介・あらすじ

グローバリゼイションの名の下に、先進国とりわけ欧米諸国は、WTO(世界貿易機関)を媒介に「特許獲得」と「遺伝子工学」という新しい武器を巧みに使って、第三世界を再植民地化しようとしている。これはコロンブス以来行なわれてきた植民地政策の究極の形である。グローバル化は、長い時間をかけて世代を通して培われてきた「地域固有の知識」の価値を否定するばかりでなく、生命自体をも植民化しようとしている。市民は生物学的多様性と文化的多様性を守るために立ち上がらなければならない。世界的な環境科学者・物理学者の著者による反グローバル化の思想。

感想・レビュー・書評

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  • 『モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業』の参考文献リストに入っていたので読んだ。『モンサント』では、PCBや枯葉剤を製造していた化学薬品の会社が自社の殺虫剤の販売強化のために遺伝子組み換え植物に手を出し、遺伝子組み植物がインドや南米といった国々の農業をいかに破壊していったかが書かれていた。本書は、多国籍企業に蹂躙されるインドや第三世界の現状が、500年前の植民地支配から続く、西洋による収奪の最終形態であると分析する。
    日本語だとわかりにくいところがあり、部分的に英文を参照した。

  • 未読

  • 最初のページを読んで、良くわからない。。と思っちゃったら、後半を先に読まれることをおすすめします。具体的な事例が頭に入ってからのほうが、より、理解できますです。
    国際的な囲い込みなんだね。。
    権利だとか、特許って、言い出しっぺが得をする方式。大陸発見したもんねぇ〜って、言っちゃう人たちのモノになるのと同じなのだ!

  • 知的財産制度における発展途上国側の論理。知的財産制度ってものはそもそも先進国の保身のためにあるような制度なのかも、と思わされた。

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