遺伝子組み換え企業の脅威[増補版]

  • 緑風出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846111229

作品紹介・あらすじ

バイオテクノロジーの分野で世界最大の有力企業であるモンサント。同社はラウンドアップ・レディ大豆に象徴される遺伝子組み換え除草剤耐性作物など遺伝子組み換え技術をてこに世界の農業・食糧を支配しようとしている。しかし、遺伝子組み換え食品の危険性が明らかになるとともに、遺伝子組み換え企業の戦略が、人類の健康と農業の未来、自然と環境にとって大きな脅威となってきている。本書は、モンサントの妨害にあいながらも出版された『モンサント・ファイル』の全訳である。増補版では、遺伝子組み換え作物問題の最新の動向を加えた。

感想・レビュー・書評

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  • 一つの企業に対する批判という意味ではかなり直接的な本である。冒頭、英国チャールズ皇太子の論説が取り上げられていて、「このような問題は私たち一人一人決断しなくてなならない」と説かれているが、まさにその通りだと思う。一部の大企業の営利活動が人類の未来を奪ってしまっている可能性がある、というのは本当に恐ろしく、あまりにおぞましい。

  • Bowman 対 Monsant の最高裁判決で、Monsant勝利となりましたが、除草剤(ラウンドアップ)と、その除草剤に打ち勝つ遺伝子組み換え大豆をセットで売る手法がやっと理解できました。 ラウンドアップの特許はとっくの昔に切れていたのですが、強力な除草剤を撒いた後でも育つ大豆の特許があり、しかもその大豆の種は1世代のみ栽培可能、翌年は改めてMonsantから大豆の種を買わないといけないというアコギなライセンス条項があったわけです。 ところで、この農家のBowman氏、Monsantみたいな大企業と特許侵害を争うには相当な億単位のお金が必要だったはずなわけで、単なる可哀想な農民というわけではないようです。 もっと裏のありそうな話です。

  • 原著『The Monsanto Files』。『エコロジスト』誌編集部によりまとめられた、世界最大のバイオアグリケミカル企業であるモンサントに関する論考をまとめたもの。

    遺伝子組み換え作物が如何に危険か、また、モンサントという企業が如何にあくどいかについて、論理とデータや研究成果を引用しつつ、検証を加えている。各論考が短いので、興味があるところだけ読んでも、大変参考になる。

    モンサントを中心とする世界的な農業覇権の構図、遺伝子組み換え技術や「先進」農業技術の抱える矛盾など、大変勉強になる。内容は1996年時点までのものではあるが、日本増刷時に2011年に追記された巻末あとがき含め、現在でも状況は改善していない、むしろ悪化している。農業に関する本源的な問題を理解する上での必読図書。

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