まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔 (コレクション現代フランス語圏演劇)

制作 : 日仏演劇協会  Jean‐Luc Lagarce  齋藤 公一  八木 雅子 
  • れんが書房新社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846203917

感想・レビュー・書評

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  • 映画を観たはずなのだが、どんなストーリーか忘れてしまって改めて原作を読んでみたのだが、それでも映画のシーンは断片的にしか思い出せなかった。何を言いたいのかわからないけれど何かを言いたい、そしてそれはこのような形でしか言い表せない、そういうお話なんだと理解した。この本は「まさに世界の終わり」と訳しているけれど映画は「たかが世界の終わり」。どっちでもいいけれどがらりと印象が変わってしまうというのは日本語だからか。

  • 1995年、38歳の若さでAIDS(後天性免疫不全症候群)に斃れたフランスの劇作家・演出家ジャン=リュック・ラガルス(1957年~95年)が遺した2本の戯曲を収録した一冊。その作風は一見難解だが、読み込めば読み込むほど、人間心理の機微に触れた展開に夢中になっていくだろう。「まさに世界の終わり」は、不治の病で余命幾ばくもない主人公の話だが、そこで繰り広げられる対話は、何について語られているの最後まで明かされないから、観衆や読者は混乱に陥るだろう。「忘却の前の最後の後悔」は、ただ同然で手に入れた家の売却を巡る3人の男女の話。だが登場人物の過去は最後まで明かされい。そのため、観衆は「彼らは何が言いたいのか」さっぱりわからないまま、彼らのやりとりに延々と付き合わされることになる。どちらの作品にも、戯曲につきものの「ト書き」というのが全くないため、読者は舞台を、自分で想像しなければならない。だからこの作品は「人を選ぶ」だといえる。

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