世紀末の詩

著者 : 野島伸司
  • ワニブックス (1998年12月発売)
4.01
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  • レビュー :86
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847013027

世紀末の詩の感想・レビュー・書評

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  • 初めての野島伸司作品。
    愛の形って?愛ってなに?
    考えると難しくて、
    言葉で表現するのは難しくて。
    でも感覚で汲み取る事ができた。
    それぞれのストーリーで描かれる愛の形がセツナクて、苦しくて、あったかくて、頼りなくて…
    大好きな1冊になりそう。


    『愛って風船の形をしてるんだ
    プーッと息を吹き込んで
    苦しくなったら交替しよう
    割れないようにキュッと結ぼう
    赤、青、黄色それぞれに
    色鮮やかな愛が上がるよ
    時には風に流されよう
    時には雨にうたれよう
    いつか降りゆく場所さえも
    僕と君は一緒なんだね

    優しさって
    無限に続く愚かなほどの優しさって
    いつかは愛にたどり着くかな

    もし僕に会いたいなら
    僕も君に会いたいのさ
    きっときっと会いたいのさ

    僕がみかん色の夕陽にとけても
    僕のことを忘れないでね
    どうか僕を忘れないで

    心が壊れてしまうのは
    いつか君が僕だったからさ
    そして僕が君だったからさ

    不幸の手紙は僕が破ろう
    この世に終わりなんかないんだよ
    君を愛する僕がいるから』

  • 愛してると口で言うのはたやすい。

    では、愛してることを態度で示すにはどうすればいい?


    野島伸司の書いた本「世紀末の詩」が今手元にある。

    ふいに思い出したように読み返す1冊。

    ドラマ化もされ、それも見ていたけど、ぜひこれは

    活字で読んでもらいたい。

    長編小説だけど、物語は一つ一つ短くまとめられていて

    途中から読んでも飽きない構成になっている。



    愛とはなんだろう。この究極の問いに真正面から

    取り組んでる物語の姿勢がとても好きでした。

    人それぞれの愛の形があり、全ての人に共通する形など

    あるはずもないけれど、


    最初はDNAの吸引的な入り口から惹かれあう男女。

    恋が消えてしまった後、愛に到達するか、そのまま終わりを

    告げるか、その境目は何なのか、人は愛しい人がいながら

    なぜ新しい人を好きになってしまうのか?

    それは避けられないことだったのか。


    愛し続けるという事がどんなに難しい事か、だけどそういう相手に

    めぐり合えた事がどれほど大切でかけがえのないものだったか

    そういうものを改めて考えさせてくれる一冊でした。


    夏夫と冬子は長く恋人同士として付き合ってました。

    だけど夏夫に好きな人が出来ます。

    相手は教授の娘で自分の出世も約束されてる。

    そのとき、冬子は妊娠してました。

    だけど新しい恋に夢中な夏夫にはそれさえ邪魔だった。

    夏夫は冬子を捨て、冬子はその後姿を消しました。



    やがて死期が近づいて、夏夫は振り返って思います。

    自分が本当に愛していたのは冬子ただ1人だった。

    新しい恋に一時的に夢中にはなったものの、

    それは愛にまで到達できなかった。

    死ぬ前にせめて、冬子に会って謝罪したい。


    そして、冬子も夏夫のことを一生想い続けていました。

    夏夫と冬子、季節が繋がらない2人の名前を

    幾千もの秋でつなげれるように

    生まれて来た娘に「千秋」という名前をつけて、

    たった1人で育てていた。

    だけど、夏夫がそれに気付いた時はもう遅かった。

    2人の間にはもう、時間が経ちすぎていた。




    本当の愛に到達しながらも、人はそれをたやすく手放してしまう。

    人ってどうしてこんなに愚かで身勝手なのだろう。

    そして、どうしてこんなにも愛おしいのだろう。



    人は完全だから愛されるわけじゃない。

    弱いところや、不完全さを愛することが出来るから

    だから、人間なんだなって、そう思う。


    そして愛することにはちゃんと資格がいる。





    主人公の亘が好きになった人は既にフィアンセがいて

    結婚式を目前に控えていた。

    彼女が結婚する前の日、亘は彼女に言います。


      「明日、僕はあなたを連れ去りに行きます」


    彼女は言います。


      「・・・・待ってます」


    亘は続けて言います。


      「里見さん、愛の形が見たくありませんか?

       ・・明日見せてあげます」





    でも、彼は結婚式場には姿を現さない。

    それが彼の選んだ愛の形。


    そして、あたしはやっぱりこの主人公が愛おしい。





          進もう 君のいない道の上へ

                   (Mr.Children くるみ)




    ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

      ハローベイビー
      
      不幸の手紙は僕が破ろう

      この世に終わりなんかないんだよ

      君を愛する僕がいるから

    ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

         

    • trapxnestさん
      これ、竹野内豊の出てたドラマの原作?
      ドラマをちゃんと見てないから、読んでみたいな。
      2011/06/20
  • 一番好きなドラマ。今思えば、かなり影響を受けている気がする。
    このドラマ好きだった人とはなぜか気が合う気がするってゆー。

  • 何度も読み返している本。
    読み終わったら感想聞かせて!って渡されてから、
    もう10年以上経ったね。また話そ。

  • ドラマがとても良くて買った記憶があります。
    この著者の作品は苦手なのですが、なんだかこの本は好きでした。
    ドラマの最終回が少しファンタジーな感じでハッピーエンドではないけど、とてもよかった。

  • 昔ドラマを見たことがあるので、読んでみた。

    やはり名作、少しファンタジーを混ぜている所に個人的には違和感があるが、充分面白いし考えさせられる。

    惜しむべきは、やはりノベライズだからなのか、小説家としての経験の問題なのか、単純に小説としてみた時に凄く違和感がある。
    ノベライズは自分で書かず、専門の作家さんに任せて欲しかった。
    そのせいなのかはわからないが、凄く名作なのに、ドラマのノベライズ版としかみられないのは残念。

  • 中学生の頃のわたしがこの物語に出会って、それからずっと「ホンモノの愛」を探しています。
    けれど、教授の言うように結局、自己愛にたどり着いてしまう。

    愛は信じることではなく疑わないこと。
    愛は思い出にできないもの。
    わたしは唯一、子どもに答えを感じます。

    物語をまとめる詩で、1番好きなもの。
    「優しさって、無限に続く愚かなほどの優しさって、いつかは愛にたどり着くかな」

  • 昔からジョンレノンの「LOVE」が好きなんです。
    好きになったきっかけは10年前にやってたこのドラマ。主題歌が「LOVE」で挿入歌が「STAND BY ME」っていう素晴らしすぎるドラマです。
    まぁ曲はもちろんいいんですが内容もすごくいい!
    すごく好きなドラマだったので、久しぶりに思い出したところでノベライズ本を読んでみました。

    究極の愛、永遠の愛ってなんだろう?そもそも愛はほんとうにあるのか。
    読めば読むほどわからなくなる。
    愛とは疑わないこと
    愛とは息をするということ
    愛とは生きること
    愛とは…

    愛について考えたい人は読んでみるといいと思います。

    でもやっぱりドラマの最後に「LOVE」が流れるのが好きだから小説はいまいち物足りないかなー。

    ハローベイビー
    僕はきっと愛を知らない
    君もそうならついておいで
    この果てしなき物語の彼方へ
    2008年12月07日

  • これを読まない人はまず信用できない

  • 愛とは、信じることでもないのかもしれない。
    愛ってのはただ、
    疑わないことだ

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