絵で英文法

  • ワニブックス
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847015113

作品紹介・あらすじ

英語が苦手になる人のターニングポイント-それは、中学生の時の、英文法の授業にある。理解しにくい抽象的な文法用語や、日本語にはない概念などをどう理解していけばいいのか…。本書では、日本人が英語を苦手に思ってしまうポイントについて、絵でわかりやすく解説。この絵をしっかりイメージできるようになれば、あなたの英語力は驚くほど上達する。

感想・レビュー・書評

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  •  英文法のエッセンスを親しみやすい絵で表現し、解説したもの。1時間半~2時間もあれば十分読めてしまうくらいの少なめの分量で、無味乾燥な暗記する英文法から脱却し、認知言語学の枠組を利用した理解する英文法を目指している。
     いわゆるオリジナルではなくて、ある程度言語学的な知見をもとにして解説した英文法の本では、決して新しくない内容が盛り込まれているが、この本で特徴的なのは、極めて内容が絞られていることと、全ての事項を絵で表現しようとしている点である。
     でもわざわざ絵で表現する必要があるんだろうか、と正直思ってしまう部分も多い上に、分かりやすい分かりやすいという程、分かりやすいものではないと思う。結構いろいろな用法を区別して解説されている点は、一般の参考書なんかと変わらない感じで、説明が少ない分、かえって一回読んだだけではピンとこない。原形の用法で「第5文型で目的語の直後に来る場合」とか、現在分詞「名詞的に働く場合」、「形容詞的に~」、「副詞的に~」と分けられていたりするが、「分かりやすさ」を全面に出すなら、いくら最低限の文法用語は使わせてもらうと言いながらも、やっぱり文法用語を使わないで用法分けする工夫があると良いと思った。あるいは、表でまとめられている部分が結構あって、「準動詞の働きと意味」では名詞、形容詞、副詞、かたち、コアになる意味を横軸に、不定詞、動名詞、現在分詞、過去分詞を縦軸に表が載っているが、よく整理されているけれども、結局それらの「立派な」表を覚えることになるのか、とか思ってしまう。
     また、従来の文法批判が端々で行われているが、説明がやはり不十分で、かえって分かりにくくしている感じがする。例えば、「未来形」のコラムの内容や、whatは「従来は~、先行詞を含んだ関係代名詞としていましたが、先行詞がないのに関係詞と説明するのは自己矛盾です」(p.97)、といったあたりが、だから何なんだろう、と思ってしまう。
     さらに、過去形の作り方とか比較級の作り方とかが説明されているが(複数形の作り方というのはないけど)、そんなことを説明される必要のある人はこの本の内容は理解できないと思う。
     言語の「線条性」を意識して解説してある部分や(でも線条性なんて言葉を出す必要はないと思うけど)、haveの説明は良いと思った。(12/02/12)

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著者プロフィール

松永暢史(まつなが・のぶふみ)1957年、東京都生まれ。V-net(ブイネット)教育相談事務所主宰。個人学習指導者、教育環境設定コンサルタント、能力開発インストラクター、教育メソッド開発者、教育作家。

「2018年 『頭のいい小学生が解いているヒラメキパズル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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