- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847018060
感想・レビュー・書評
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前半は「ホームレス中学生」の内容に沿って、その時自分はどんな気持ちだったのか、検証していくような内容だったが、
最後自分の今の状態、それまでの生き方を振り返っての思いが書かれた部分はお兄ちゃんの気持ちが伝わってくるものがあって、なかなか良かった。
今からでも遅くはない。
お父さんも見つかったことだし、これから自分の人生を歩いていって欲しいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シンプルな文体で読みやすいです。家族愛や兄弟の絆が細かく書かれており、感情移入してしまいます。
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お兄ちゃんとしての、責任があるし、やっぱり大変そうだけど、どこか楽しくてきょうだいの良さがわかった。
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別角度からの本音。兄として責任感と自己犠牲に拍手。
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ホームレス中学生を読んだ後に読んだ。正直前作を読んだのが数年前だった為、内容は忘れてしまったが、こちらは家族愛に満ちた温かな話だった。十代で妹弟に食べさせてやらねばと家長として動く兄、かっこいい。最後のお母さんへの手紙は泣けた。お母さんもお兄さんがこんなに立派に成長されて幸せだろうと思う。20181109
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一世を風靡した麒麟・田村裕のお兄さんの研一が、彼もまたホームレスになった大学生時代やその後を回想した一冊。
弟同様、ホームレスになった1ヶ月の公園生活時代が出てくるが、それを彼の視点から書いている。
またその後、弟と妹を支えなければという気持ちから、大学生ながらに様々な行動をするところは本当に頭が下がる思いだった。
そして、最後に自分を見捨てた父親に再会したシーンは素直に感動した。 -
「中学生」のほうを映画で観て、借り入れ。
さすがに状況が整理されていて、わかりやすかった。本で読むならこちらだと、考えたとおりだった。
Amazonレビューなどで異論も見たが、私はこのお兄さんはかなりの傑物だと思う。
まず、良い意味で「家長」の自覚があったこと。未成年(19歳)の身で中学生の弟や、まして1つしか違わない妹を、「自分が支えるんだ」とかなり自覚的に行動している。妻も子もあるいい歳の、世間的にはご立派な仕事をしているオヤジにさえ、威張りくさるだけで振る舞いは「まるで大きな息子」といった男はいくらでもいるというのに。
特に感動したのが、唯一の「女手」(いやな言葉だ)である妹に家事をさせなかったこと。受験生という事情もさりながら、「妹の友達は、親に家事をしてもらって勉強に専念できている。自分のことを自分でしなければならないだけでも、妹はすでにハンディを抱えているのだ」。なんと的確な現実分析だろうか。小学生の娘に亡妻の代わりをさせて恥じない父親失格者さえいる中で、わずか19歳の青年のこの認識は出色である。そして、「だから自分は家長として、妹を助けてやりたい。やらねばならないのだ」。
こんなふうに考えてくれる「家長」なら、大歓迎だ。
運にも人にも恵まれたからこその「ハッピーエンド」だとは思うが、それを引き寄せられたのも、両親も含めたこの一家が、真面目に誠実に生きてきたからだろう。そんなふうに思った。
2015/7/6〜7/9読了 -
麒麟の田村の『ホームレス中学生』を読まれた方も多いと思うが、その兄・研一は大学生でホームレスを経験する。ある意味、中学生よりも周りには頼れず、家長としての役割もあり、厳しかったのかもしれない兄のホームレス体験記。兄弟妹の絆と互いへの思いやりと、周囲への感謝であふれる。
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ホームレス兄弟に興味を抱いていた時に出版された。お兄ちゃんの立場ではどうだったのか、期待を裏切らなかった。こうなるとお姉ちゃんは、どうとらえていたのか、ますます興味深いが、沈黙しているおねえちゃんもかっこいい。
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弟のパロティかと思ったら、お兄さんが書いてるのね!
アナザーストーリー的な