優雅の条件 (ワニブックスPLUS新書) (ワニブックスPLUS新書 18)
- ワニブックス (2010年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847060137
作品紹介・あらすじ
2009年10月、惜しまれつつ急逝した加藤和彦は、時代をリードする不世出の音楽家であると同時に、当代随一の生活の達人でもあった。本書は、パートナーの故・安井かずみとともに多くの作品を創り出していた80年代、ソロアーティストとして、生活者として、最も充実していた時期に書かれた。料理、旅行、ファッション…生活の様々なことについて独自の切り口で語ったその内容は、今も色褪せない。スタイリッシュな魅力に溢れた一冊。
感想・レビュー・書評
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あまりにも親米、親ヨーロッパ的である。
徳大寺有恒と同じ傾向。
バブル以前の豊かな時代を窺い知れる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009年10月に急逝した加藤和彦氏のエッセイ。
粋人なのでしょうが、あまりにも住んでいる世界が違うので、ありがたみがわからない部分もあった。 -
僕は加藤さんの熱心なファンではなかった。
(ソロを追いかけるというよりもミカバンド)。
だが、ラジオで聴いたり、
雑誌の記事で読んだりしたときのひと言が、
ずっと心に残っていたりするのも事実だ。
そういう意味では、
影響を受けたと言ってもいい。
この本は、ライフスタイルに関するものであり、
仕事などで謀殺されるとつい忘れてしまいがちな、
住食衣に対して、
人(とりわけ連れ合い)に対して
「いかに振る舞うか」、
つまり人生に対する
本質的なアティテュードが書かれているものだ。
意外だなと思ったのは、
男の装いのネイビーブルーに関するくだりで、
加藤さんはどちらかというと
モード寄りの人という印象を僕は持っていたのだが、
その考え方の基盤はクラシックなのだなあと思った次第。
(ネイビーブルーに
モードもクラシックも何もない
ということのあらわれなのかは分からないが)。