日本人はなぜ破局への道をたどるのか ~日本近現代史を支配する「78年周期法則」~ (ワニブックスPLUS新書)

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  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847060588

感想・レビュー・書評

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  •  歴史書を読んでいる重さを感じずこの国の成り立ちを淡々とトレースし、それがいろいろな面で重なりがあるという事を検証している。面白い視点の本だった。

     果たしてこの国は歴史を三度繰り返してしまうのかどうか。

     竜馬が好んだ国際法この国際法の中身は「世界は、文明国と半未開国と未開国に分類されている。文明国が未開国を獲得するのは当然である」という内容。龍馬は本当にこの国のためを思っていたのか世界のルールはそんなに高潔なのだろうか。

     日本が失敗から得た教訓
     世界のルールという美名に隠された、提唱国のエゴを見抜けなかった
     ルールに関する情報を国民に開示し説明する、勇気と言葉がなかった
     相手国と対等にやりあう交渉力がなかった

  • 「歴史は繰り返す」とすると、日本は近いうちに破局する…か?
    オカルトでも宗教でもなく、
    立場に関係なく、歴史的事実から冷静に分析している本です。
    著者の藤井青銅さん(放送作家)が、とてもわかりやすい文章で
    書いています(ただし、いつものギャグはなし)。

    明治維新(近代国家としてのスタート)から敗戦(破局)までの歴史と、
    敗戦(破局からの再スタート)から現代までの
    歴史的事実を重ね合わせ、
    その類似性=同じような道をたどっている、ことを指摘し、
    このまま、同じように進んで行くと、また破局する、と警告しています。

    この本が執筆されたのは、野田政権の時で、触れていないのですが、
    その後の右傾化も歴史的事実と一致してきています。

    筆者は、当時の人は、破局につながると思っていなかった、
    今の人も将来、破局するとは…
    そう思うと、気が重くなります。

    ただし、過去から学んで、破局を防ぐ方法が
    まだ自分たちの手に残されています。

    流れに流されず、
    (日本人は流されやすい、というのが原因の一つと本書で指摘)
    冷静に、大局的に物事を考え、判断することが必要だと、
    改めて感じました。
    そして、さまざまな歴史「史観」がある中、
    「他の史観の存在は許さない」と排他的にならないで、
    自分なりの「私(わたくし)史観」を持ってもらいたいと思います。

    そして、あとがきに書かれているように、日本は民主主義なので、
    国民がきちんと責任を負わなくてはいけないことを、
    肝に銘じなければいけないのです。
    (政治に文句だけ言う人は、団体旅行で幹事に計画とか全部まかせておきながら、文句だけ言う人、に例えて説明しています。)
    すべてを解決してくれるヒーローを待っていてはいけないのです。

    一度読まれることをおすすめします。

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著者プロフィール

山口県出身。第一回「星新一ショートショートコンテスト」入選を機に作家となり、その後、脚本家・放送作家としての活動に入る。歴史関係の著書も多く、本書の旧版である『歴史Web』(日本文芸社)や、『「超』日本史』(扶桑社)、『笑ふ戦国史』(芸文社)、『1時間でパッとわかる なるほど現代世界史』(静山社)、『日本人はなぜ破局への道をたどるのか?』(ワニブックス)などがある。小説では、『ラジオな日々』(小学館)、『笑う20世紀』(実業之日本社)など。近著は『あなたに似た街』(小学館)。

「2016年 『【悲報】本能寺で何かあったらしい……光秀ブログ炎上中! 歴史Web2.0』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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