目からウロコの円高経済学 (ワニブックスPLUS新書)

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  • ワニブックス
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847065279

感想・レビュー・書評

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  • 前半では元日銀外為チーフディーラーである著者が今の円高についてわかりやすく説明しています。
    円高によるデメリットは深刻ですがそのかげには円高メリットで笑いがとまらない企業があり、食料や原油価格の高騰をしのげているという一面もあります。大手製造業(輸出企業)の重鎮が出てきて「円高をくいとめろ」と言うとメディアはそれにおもねる報道をしますが、そこには広告主への配慮があるのです。
    何を買えとかいつ円安にふれるとかいう予言めいた内容ではなく、今の円高をつくりだした要因を客観的にひとつひとつ挙げてあるのでとても理解しやすいです。
    このねじれた円高を是正するには政府が信用を取り戻すことも重要です。

    後半では著者が山形県知事としての経験から「国に頼らない地方政府」について提言しています。
    国が倒れれば地方も共倒れ、その前に自立を、というものです。
    著者が成し遂げた二つの総合型病院をひとつに統合するという改革は、地方主体でなければ成し遂げられなかったものでしょう。

    デメリットばかりあげつらっても仕方が無い、メリットにも目を向けてよい方向へのターニングポイントにしていきたい、そう思える良書だと思います。

  • 円高を悲観的に考えるのではなく、「ビジネス拡大の好機」として捉える方法について分かり易く説明されています。

  •  著者は、日銀勤務後に山形県知事も歴任したそうだが、本書は経済をあまりにも単純化しすぎた解説に思え、まったく「目からウロコ」が落ちる気がしなかった。
     著者は、山形県知事という政治家として大衆への言葉の鍛錬はしたと思うが、複雑な事象を単純化すればわかりやすくなるという発想を持ったのではないかとも思えた。それでは、大衆蔑視と紙一重だと思う。
     少なくとも本書の内容は、素人目にも面白くもなく、わかりやすくもなく、感心もしない。
     まあ「こういう視点もないわけじゃあない」程度ならば、一冊の新書として上梓する価値はあまりないのではないだろうか。本書は、残念な本であると思う。

  • 元日銀外為チーフディーラー、前山形県知事で現国際教養大学客員教授が経済・政治・教育の観点から円高をわかりやすく解説。
    繰り返し述べられている「円高を受け入れ、円高をチャンスに」、「The Nearer, The Better」が印象に残ったほか、地方の自立、グローバル人材の育成について考えさせられた。

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