面白いとは何か? 面白く生きるには? (ワニブックスPLUS新書)

著者 :
  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066252

感想・レビュー・書評

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  • 森氏の著作は外れが無く、どれも発見が有って啓発されるが、この本は特に良かった。

    気になったフレーズを列記するだけで、
    ああ、なんて良いんだろう、と思えてしまう。


    「つまらない」は無くすのではなく、さっさと処理してしまうのが由。
    「面白い」と「つまらない」はセットになっている事が多い。

    他者と比較したり妬んだりしても面白さは見えない。出来ることは自分の畑を耕すしかない。

    面白さは自分で模索して作り上げるしかない。

    子供の頃の楽しさや面白さは他者からの贈り物。
    大人になると誰も与えてくれなくなる。

    独りの面白さが本物
    歳を経て孤独になるのは人の宿命

    生きるとは「面白い」ことを探す旅
    自己満足が人生の目的

    「面白さ」の条件は、簡単に得られないこと。
    「面白さ」の理由は達成感にある。
    「面白さ」はアウトプットにある。

    1人で楽しめる趣味は「面白さ」が約束されている。

    「面白さ」を探すことを忘れないように

    「面白さ」を見つける姿勢を、いつも持っていることが「面白い」生き方の基本

  • この本は、「面白く生きるため」の考え方やノウハウを紹介してくれています。

    ぜひぜひ読んでみてください

  • これ読んでいると、森さんが何故 ミステリー小説家 として売れたのかが良くわかる。

    『「ああ、だからあれが、あんなふうになったのか」と気づかせることが、ミステリィの「面白さ」の根源だ。意外な関係に気づかされること、といっても良いだろう。』の2文に全てが集約されていると言ってもいい。多分この「気づかせ」を実験されている感覚なんじゃないかなと推測する(読んでいないので何とも言えないけども

    でも、そろそろ、この著者の本もしばらく読まなくなりそう。思考過程がかなり似ていて(恐れ多いけども、)話の展開が先読みできすぎて読んでいて意外性がなくなってきたので、立ち戻りたい時にだけ読みませう。はー、でも、やぱりどこか救われる。

  • 第三章「興味深い」という「面白さ」、が好き。インタビューも面白かった。「面白い」ものは自分で見つけるから「面白い」らしい。確かに、与えられたものはすぐ飽きる気がする。
    他者の存在に依存しない「一人の面白さ」こそ本物だ、と著者は言う。私は子供の頃から読書や一人遊びが好きで、今でも本を読むことを楽しんでるから、面白く生きてるかも。好奇心も旺盛やし。
    著者が趣味の活動の資金を稼ぐために小説を書いた、というのが面白い。才能を上手に使いはってんなぁ。面白い小説を書いて世に出すのも、立派な社会貢献やと思う。

  • 私は「面白い」ものとは、いつか探し続けていればい、インプットし続ければ出会えるものだと思っていた。
    しかし、この本を読んで「面白い」ことはどこかに落ちているものではなく、自分が生み出すものだということに気付かされた。
    本当に「面白い」ことはインプットから生まれるのではなく、アウトプットから生まれるものなのだ。
    インプットによる「面白い」は一時的なものであり持続性のあるものではない。
    これからは、やりたいことを妄想だけで終わらせるのではなく、行動に移す。つまりアウトプットすることで、自分の畑にたくさんの種を蒔く。育たないものもあるかもしれないが、種を蒔かなければ花は咲かない。
    この気持ちを持って、多くのことに取り組んでみようと思った。

  • 森博嗣節が面白かった。
    独りでも楽しめる趣味の種を育てておく、というのが心に残った。

    ブログでもう少し詳しく感想を書きました。
    https://kon-yorimichi.com/omoshiroitoha/

  • 面白さは一人で実現するもの。面白さを実現するのは夢と希望よりも、計画と作業。

  • ・「面白さ」の設計図がかけるか?
    ・夢と希望よりも、計画と作業を
    まずは、設計図を書くこと。大事なことは、全体の大まかな方向性と、実現可能な目標だ。必要なものは、ずばり「計画」であり、「作業」である。

  • 面白く生きるとは自由へ向かうこと( ^ω^ )

  • ■面白かったところ
    Amazonで評価が低いものほど、売れているのである。  どうしてこんなことになるのかというと、売れていない本ほど、熱心なファンが割合として多く買っているから、評価が高くなる
    →売れてる本はファン以外の手にも届くので批判的な評価が多くなり、評価が下がる
    →負の相関がある
    →★面白い、、、星の数だけでは図れない理屈


    ・・・以下メモ・・・★は自分が思ったこと

    ■最近の面白さの流行りは共感
    楽しさ、寂しさ、悔しさ、悲しさ、あるいは怒り、憤りのようなものが心に伝わってくる

    評判が良いものが「面白い」と感じられる指標になるのだから、作る側は、「面白い」ものよりも、「評判を良く」する工夫を優先するようになる
    →本当の面白さを見失うことになる

    ■意外性の面白さ
    「それは思いつかなかった。でも、いわれてみれば、そうだな」というように、手が届くところに答があったけれど、ちょっと方向がずれていた、というような「ぎりぎり」の感覚
    →★これはよくわかる、歌も同じ

    ■とっぴな面白さ
    捨てられたガムのように寂しかった
    相手に一瞬手を止めさせ、息を止めさせ、考えさせる
    →予想さえさせない

    ■面白さは自由を目指している
    自分が思い描いたものを形にする行為であり、自由の獲得が目的

    自由は、自分が計画したとおり、自分が予定したとおりに生きることであり、それが人間の満足の根源でもある。
    →★この考えはなかった。新鮮だ。

    ■面白さの種類
    ・言動や思考が面白い場合

    ・日常のネタを拾うことが大事
    →そのおかしさに普遍性や応用性を見出せる思考力があってこそ、利用ができる
    →★歌に出来ている気がする

    ■おかしさを一般化する
    現実に起きたおかしさは特殊なもの
    →どうしてそれがおかしかったか考える

    言葉、理屈、誤解、反応、偶然
    伏線になっていたから、など
    →使える仕組みを抽出する

    ■面白さを維持するためには
    「面白さ」を維持するためには、どんどん新しいものへシフトするか、まったく新しいものを生み出すしかない

    ■人間には、それぞれ違いがあって、向き不向きがあります。ですから、得意なものをアウトプットし、欲しいものをインプットする、という「交換」が行われ、これが社会の基本的な仕組みとなっています
    →★なるほど、この考えは良い。アウトプットできた人が偉いのではなく、インプットしている側もどこかで得意なことをアウトプットしている。確かにそうだ。

    ■面白くないな、と感じるのは、面白いことを知っているから
    →★大学最初の時は本当にこれだった。

    ■森さんがやってみたい「面白いこととは」と問われて
    →生きることが、面白いことをやっている状態です。死ぬまでは、生きていたいですね。

    ■面白さの条件
    →簡単には得られないこと、達成感にある
    →→★US案件は何年もどこの会社もできなかったことだから面白いと思う

    ■面白さはアウトプットにある
    →★だから二次創作ができるものじゃないと当たらない

    ■SNSの広がりから身近な指導者に従う習性が広がる
    →先生の言うことは聞かないが、身近な先輩や兄貴的な人の言うことは行くようになる

    ■現代ほど個人主義の時代はかつてなかった。社会のあらゆるシステムが、一人暮らしをサポートするように機能してい
    →ネット、携帯、コンビニ、ワンルームマンション

    ■面白くないのは「つまらない」ことだが、「寂しい」からというわけではない。

    ■面白いのジャンル
    ・可笑しい
    ・興味深い
    ・思い通りになる
    ・手応えがある
    ・動きがある
    ・意外性
    ・欲求を満たす

    ■小さい頃あまり買ってもらえなかったので自分で面白いものを作っていた
    →★松本人志も、両学長も同じようなことを言っていた。何でも買ってあげるだけが教育ではない

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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