世界のニュースを日本人は何も知らない3 - 大変革期にやりたい放題の海外事情 - (ワニブックスPLUS新書)

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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066658

作品紹介・あらすじ

元・国連専門機関職員の著者が忖度なしで書く
25万部突破の大人気シリーズ 第3弾――

「世界はそんなことになってたのか!」
日本のメディアが報道しない驚きのニュース満載

(内容紹介[一部])
●国際的危機、戦略大外れの仰天顛末
●各国「コロナ対応」のその後……
●「東京五輪」世界の反応はどうたった?
●日本代表に「外国ルーツの選手」が多かった理由
●世界の「日本人気」に意外な新展開!
●日本の街の風景が「海外動画サイト」で大人気
●海外の人がやたらと歌舞伎町に詳しい理由
●世界各国「国民性イメージ」の大嘘
●意外!?欧州マウンティング狂騒曲
●カツカレーがイギリスで独自変異を遂げていた!
●なぜ海外の人々は日本の駄菓子をわざわざ輸入するのか
●日本人女性がやたらと国際結婚をする理由
●育児や家事負担の不平等、世界事情では? など

世界を見る目が“ガラッ"と変わる!
新しい体験をあなたに。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目の情報アップデート版。
    前作で表現のとんがっていた部分が丸くなり、内容も日本上げが増えた印象。だいぶ叩かれたのかな(笑)と邪推。TV、新聞をはじめとしたマスコミの偏向報道(ムダに日本叩き)に物申すスタンスは変わらず。ミスリードされないよう読者に訴えかけている。

    アニメや生活用品、食文化、コロナ対策など、あまり持ち上げすぎるのもバラエティ番組のようで気持ち悪い。とはいえ現在、世界(欧州)に通用しているストロングポイントが何なのか、外から眺めることは、国内マーケットの衰退が見えている昨今では有益だと思った。

    また本作では欧州の治安レベルがよく分かる。意外と悪い。その背景に、経済の落ち込みがあることも数字から説明されている。数字を疑えばキリはないが、大局で見ておけば良いかなと思う。

    巻末は情報検索の仕方も教授してくれる。論文検索や英語サイトなどハードルが高いので、噛み砕いてくれるのが助かる。3作目も良著。

  • このシリーズもかなり安定化してきた印象です。日本と国際的な動きのギャップを感じさせられました。

  • 欧州や世界での日本の立ち位置。
    欧州は環境保護に熱心で、北欧は治安もよく住みやすい国の様にいわれますが、本書ではそれを否定。
    また日本の文房具やお菓子、漫画が世界では大変人気があるなどなど。
    コロナ禍になって、日本と世界を比較するニュースがよく流れますが、イギリスなどの感染予防やワクチン接種などを称賛していた記事も初期の頃はありました。
    日本人は、自分たちを卑下することが多いかなと日々のニュースを見て感じていましたが、必ずしも当てはまらないことが多い気はしていました。何となく本書で、それを再確認した具合でしょうか。
    世界のニュースを知る上で、翻訳に頼らない英語力はやはり、必要とのこと。

  • 日本で生活しているとなかなかわからない「外から見た日本!」について、様々な視点で書かれており、面白かったです。
    日本は海外から見ると、そんな感じに写っているのかーと参考になることも多かったです。
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • 前2冊が面白かったので、今回も書店で見かけて即購入。

    「ニュース」というよりも、ニュースにすらならないリアルな欧州が記載されている本。

    きっとこれがリアルな海外なんだろうなと思う。

  • 著者の谷本氏は、第一弾で日本をディスっている様に書いていたが、だんだん日本の良さを読者に伝え、海外のDQNぶりを露骨に表現する様になってきた。出来れば主観のみで無く客観的な数字に基づいたデータを見せて欲しいと感じた。

  • 日本ではとかく外国ではどうのと、悪い意味で比較報道されがちだが先進国とされる国の実態は実はこんなもん。
    また日本が諸外国に対して過大なイメージを持ってるが実態は、、、
    ・北欧パパ活
    ・スポーツは上級国民の娯楽
    ・国民性イメージは一部の海外旅行客やマスコミに作られた虚像である

    とファクトをもとに世界を見直せる本。
    なお、ところどころ主張や主語の拡大縮小が入る点は要注意。

  • 日本の常識は、世界の非常識。もっと視座を上げ、世界の潮流を見極める必要がある。内に籠ってはいけない。
    少子高齢化と人口減少。さらに景気低迷で、日本は益々内側に籠っていっている気がする。
    これは自分自身への反省も込めて言っている。
    私自身も年齢を重ねフットワークが確実に鈍くなっているのは認めるところであるが、そこは敢えて意識して外に出ていく必要があるのではないか。
    本書を読むことでも、その一助になるかもしれないが、実際に有効なことは、自分の目で見て確かめることだろう。
    これだけコロナ禍で移動が制限されたが、だからと言って内側ばかり見ていてはしょうがない。
    日本と世界は何が違うのか。
    日本と世界とを比較した中で、一体どの分野が日本は劣っているのか。
    世界標準とは一体どういう状態なのか。
    これらは自分で体感することで、身に染みて腹落ちするのだろうと思う。
    本当に難しいが、少しでも意識を外に向けることで、多少は変わるかもしれない。
    そういう気持ちでいたいとは思っている。
    今回の本書は、比較的日本が世界と比較して良い所を上げているように見えた。
    確かにコロナ対応について、日本はお粗末な部分が非常に多かったと思う。
    それでもコロナによる死亡者がこれだけ少ないのは、ある意味で日本の清潔さ潔癖さが影響しているのだと思う。
    本書にも記載されているが、海外から日本に訪れる人々が口々に言うのは「街中にゴミが少ない」ということだ。
    これは私自身も東京都内で特に感じることだ。
    海外ではごみ収集も数週間に一度という、日本では考えられない恐ろしい状況だという。
    先日隅田川縁を歩くことがあったのだが、川が本当に綺麗だった。
    もちろん田舎の河川のような澄んだ綺麗さはないが、川面にゴミが浮かんでいることがほとんどなかったのだ。
    これは世界の都市の中では極めて稀なのではないだろうか。
    東京都心という数千万人が暮らす都市で、これだけの清潔さが維持されているという現状は本当に素晴らしい。
    しかしながら今後の少子化で、ゴミ清掃の人員も相当に減っていくだろう。
    これだけの美観をいつの時代まで維持出来るのか。
    世界標準はもっとレベルが低いのだから、ここまで過剰に綺麗にする必要はない、と気持ちが切り替わった時点で、ドンドンと日本も荒んで行ってしまうのだろうか。
    そういう点では日本の良いところは未来にも残していきたいし、その為には避けられない少子化人口減の中で、どうやってそれを維持していくのかは、真剣に考えなくてはいけない課題なのかもしれない。
    海外から見ると、日本は相当に特異な国に見えるのだろう。
    ヨーロッパやアメリカを基準とするのか。
    中国、韓国など近隣アジア諸国を基準とするのか。
    地域によっても大きな違いがあるのは確かだ。
    日本が独自の路線を行くとしても、海外を知って戦略的な独自なのか、知らないで勝手気ままな独自なのかは相当に意味が違う。
    やはり世界から賞賛される日本でありたい。
    もちろん人口減は避けられないが、美しさや洗練された品格は備えておきたい。
    もし街中がゴミだらけになったら、人の心も廃れていくだろう。
    世界を見ながら、日本の良い所を磨いていきたいと思う。
    (2023/2/23)

  • 面白く興味深い内容でした。
    特に印象に残ったのは、
    ・世界一品質が良いと評される日本の文房具
    ・世界の同調圧力を日本人は何も知らない(特にフランスがひどい)
    ・イタリア人男性は意外とモテず質素だということ
    ・リモワのスーツケースをドイツ人以外のヨーロッパの人々はあまり知らないというもの(高級すぎて)、また美術館にいく人が少ないということ(ハイソな人しか行かない)
    ・ヘンリーとメーガンの第二子の名前「リリベット」は、「えりざべちゅ」みたいなものでなかなかなネーミングであること
    ・動物への認識は国が変われば大きく異なること
    ・イギリスでは薬物中毒者を犯罪者として扱うのではなく、治療を提供し、中毒になることや使用を非犯罪化するリベラルな政策を進めていること。ヘロイン中毒者には処方箋が出され、純度の高いヘロインを入手することが可能だということ。
    ・ポリコレやwoke文化に対して反対する者もいること
    ・日本のアニメや伝統芸能は非常に人気のあるコンテンツで、それらを生かさなかった東京五輪の開閉会式は目も当てられないものだったということ
    などです。
    日本のマスコミよ、もう少しこういった内容を取り上げられないのか、という気持ちになります。
    だから皆テレビから離れてしまうし、ネットと本ばかりになるよね。。。

  • 若干マンネリ感漂い始めた2021年シリーズ第三弾。
    とはいえ、興味深い内容もあります。
    例えば、世界的トレンドのエコ対策について。欧米はうまくやってるふりをし、日本人は社会コスト増を国民に強いてもバカ正直に邁進。日本のリサイクル技術は世界一なのに、さらに乾いた雑巾を絞る努力を惜しまない。一方、元々二酸化炭素排出量の多い中国やインドは、減らすどころか増加させています。また日照時間の少ない雪国や自然災害の多い日本で、雹や霰に無防備な剥き出し(中国製の)ソーラーパネルを使うなんてのも狂気の沙汰です。火災が起こっても消火活動ができず自然鎮火を待つ代物だし、なによりも破損したパネルの処分問題の対策すらない状況は無責任過ぎです。発電効率から見ても、日本の美しい自然を破壊して推進する政策とは到底思えません。

    また、多様性に寛容過ぎる社会は差別(意識)を恐れるあまりデモや過激な発言を野放しにする傾向が強いので、余計に治安が悪くなって行く。既に欧米で見られる現象だが、日本は周回遅れで追いかけるお馬鹿ぶり。

    そして、コロナワクチンではこんな発言も。
    「優秀な科学者たちが一所懸命ワクチンを開発し、製薬会社も頑張ってワクチン製造をしてくれたのでなんとか大勢の命が助かりました」(P179)
    もちろん、出版時点でのこの発言は何の問題もなかったのですが、ビル・ゲイツの世界人口縮小化戦略の中にこのワクチン開発が組み込まれていたとの情報も聞こえて来ています。果たして、真相は?

    その他、面白雑学として
    ・海外の公立学校では日本の様な部活がない、
    ・日本にマイノリティ差別や人種差別のタブーが少なかった証左は多様性の宝庫でもある日本漫画を読めばよくわかる(リボンの騎士、ふしぎなメルモ、サイボーグ009、ブラック・ジャック、どろろ、鉄腕アトム、座頭市など)、
    ・欧米ではヤクルトと豆腐が人気
    ・お金にセコいドイツ人
    ・治安の悪い北欧(リトアニア、フランス、ハンガリー、スロベニア、北アイルランド)だが、米国の殺人事件はその11倍!
    ・スワッピング好きなイギリス人
    ・売春好きなフィンランド人
    PS.
    水泳(誤)→競泳(正)の校正不備を見つけました。(P56)

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著者プロフィール

谷本真由美(たにもと まゆみ)

著述家。元国連職員。
1975年、神奈川県生まれ。
シラキュース大学大学院にて国際関係論
および情報管理学修士を取得。
ITベンチャー、コンサルティングファーム、
国連専門機関、 外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。
日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。
ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)
として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。
趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、
漫画、料理。
著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、
『日本が世界一「貧しい」国である件について』(祥伝社)、
『不寛容社会』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

「2022年 『世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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