反米の選択 トランプ再来で増大する従属のコスト (ワニブックスPLUS新書 424)
- ワニブックス (2024年11月29日発売)


- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847067105
作品紹介・あらすじ
《緊急出版》
ドナルド・トランプ氏の大統領「再登板」により、
アメリカから日本への要求はエスカレートする!
25年以降、日本はどのように振り回されてしまうのか――
・ドル円レートはトランプに握られる
・日本の軍事予算「対GDP比倍化」の約束が厳格なものとなる
・日本人が外国人の「使用人」となる未来
・「対米従属」の結果潰されてきた日本の産業たち
・アメリカが「衰退の一途を辿っている」といえる理由
など、決して私たち一般の日本国民にも無関係ではない
米大統領の交代について、過去のアメリカによる
「日本経済破壊の歴史」を交えて徹底的に分析し、
私たち一人ひとりが自立するための方法を提言する一冊。
感想・レビュー・書評
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audible 。米国に従属していることこそが諸悪の根源だと思う。
ポチとして日本人を裏切って恥じない面々はほんとに許せない。石破もやはり防衛族。見事なポチぶりで世界を呆れさせている。
戦後80年も立つのに真の独立を果たせていないのは情けないことだ。
戦争の足音が直ぐそこまで来ている。
130もの米軍基地を提供し、駐留経費の負担は莫大なものだ。沖縄のひどい状況は県民の命を蔑ろにしているが、これは本土に住むものが被害を受けないということではない。アメリカの戦争に参加することを喜んでいるように見える自衛隊も気の毒だ。
儲けのチャンスと浮かれる大企業も狂っている。
右翼である一水会が反米をつらぬいている。日本共産党も反米だ。両者とも信念を貫く強さがある。私たちが目を開きさえすれば日本を変えられる。
社会福祉の予算など、アメリカに引きずられる軍拡を止めれば潤沢に使えるようになる。庶民の暮らしを苦しめる物価対策も軽々と取り組める。
わかっているのに、長いものに巻かれっきりの習い性は振り捨てよう。
わかってないのならわかる努力をしよう。
一度しかない人生なんだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかくアメリカが嫌いで嫌いでしょうがない著者による本。
本書の内容の前に、まずは著者のプロフィールを紹介しよう。
著者は京都大学経済学部を卒業し、その後同大学大学院に進学。
大学院卒業後は立命館、京大、慶應で教鞭をとり、2022年に慶應を定年退職した。
こうみるとエリート中のエリートと言えるし、本書の内容も日米の関係を政治や経済を歴史から振り返り、論証しており、傾聴すべき点もある。
著者の専門はマルクス経済学である一方、一水会という右翼団体に属している。
本書も前半は日米関係を経済の視点で後半は主に歴史や政治の観点から分析しており、このアプローチ自体は非常に興味深い。
がしかし、残念ながら書きぶりがかなり独善的で、読んでいて気分が悪くなった。
抽象的な表現で恐縮だが、これが本書を読んでの偽らざる感想である。
そして、最も残念だったのは、「反米の選択」と書名にも掲げながら、それを選択した場合に日本はどのような道を歩むべきか、その検証が具体的に本書でなされていない点である。
確かに著者の言うとおり、反中・反韓の人は多いが、反米を唱える日本人はごく少数であるので、この視点は面白いのだが、本書は単にアメリカが如何に悪いかをあげつらうだけの、まさに単なる「反米」に終始している。
文章からもその自信満々な、もっと言えば傲慢な書きぶりの割に肝心なところに言及がないのはいかがなものか。
著者プロフィール
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