芸人前夜 (ヨシモトブックス)

著者 :
  • ワニブックス
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本棚登録 : 266
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847091803

作品紹介・あらすじ

ゼロ年代、不況真っただ中のニッポンで、彼女ナシ&引きこもりのガリ勉少年が「失われた青春」を手に入れるまで-オリラジ中田、初の小説!あっちゃん、かっこわるい!!

感想・レビュー・書評

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  • オリラジを初めて見た時の衝撃を思い出した。
    「なんだこれ!めちゃくちゃ面白い!」スピード感もリズム感も、センスもずば抜けてると思った。
    なんとなく、「選ばれし者」なのかなと思ってた。ふつうにネタを作ってるだけなのに、それがとんでもなく面白いという。
    でも、そうじゃなかった。そこへ至るまでには、熱くて苦しくてみっともなくて七転八倒するような道のりがあったのだ。
    「前夜」だから、青臭くて自意識過剰で空回りしてる。あちこち回り道もしてるし、勘違いもいっぱいしてる。そこがたまらなく愛おしく思える。
    そして、あっちゃんはそこを抜けだしたんだな、と思う。
    夜が明けてからの出来事は、何年かして冷静に振り返ることができるようになったらまた語ってほしいなと思う。
    あっちゃんの文章は、ネタと同じくらいスピード感があって面白い。ねじまがってこんがらがった自意識が渦巻いてる感じがけっこう好きだ。

    芸人の世界でもがき頑張る人が好きだ。
    フィクションだけど「芸人交換日記」に心打たれたのも同じ理由なんだろうと思う。
    栄光の陰にある苦悩と焦燥。光を浴びる人は一握りという厳しい世界で、のし上がっていく人の背中は、ボロボロになっているけれども、目が離せない緊張感にあふれて、崇拝せずにはいられない。

    やっぱ、あっちゃん、かっこいいよ。
    慎吾ちゃんが相方でよかったなと思った。

  • 同世代の者として、自分と照らし合わせつつ読みました。うまくいかなくて悩んだり、ダサくてカッコ悪いところもあるけど、やりたい事、夢に向かってがむしゃらな姿は素敵だと思う。
    今後もこの二人を応援したいです。

  • あっちゃんが芸人になるまでのストーリー。
    色んな壁にぶつかるけど努力を怠らないのがあっちゃんらしいと思った。

  • 今や人気YouTuberである"オリラジのあっちゃん"がデビューを果たす前まで(学生時代からデビュー直前のNSC時代まで)を青臭く綴った一冊。

    氏は、バブル崩壊以降に思春期を過ごした、"不況ネイティブ"である(僕の3つ歳上)。だから抱いている世界観や共通前提にとても親近感が湧きます。

    "この国の経済は、もうおしまいなんですよ。(中略)私からのお願いです。皆さん、生き残ってください。"

    大学の講義で経済学の教授からされた"バトル・ロワイヤル開始宣言"を経ての葛藤と自分が生きる道の選択。相方との出会い。ゼロ年代のお笑いブームを牽引した『エンタの神様』への出演決定。

    そう言えば、テレビ業界的にもこの頃のバラエティ番組の増加も、人件費の安いお笑い芸人を使う不況下での選択肢だった言われている。この波に上手く乗ったのは他ならぬ"おしまいの国"で最も被害を被る若者本人達だったのだ。

    オリエンタルラジオとは、平成不況・ゼロ年代のサバイブ系価値観の象徴なのだ。そして、さながらマザーズ上場株のように一瞬ブレイクしては急降下しても、手を変え品を変え、自分の手持ちカードを"全部乗せ"にしてしぶとく生き残るオリエンタルラジオと言う芸人の原点が詰まっている一冊。

  • いろんな人生計算をして考えて、進んできたんだなぁ。計算したからといって誰でも成功できるわけじゃない。でも、芸人になるということに対してはまっすぐ進んでいたんだな。そしてまた現在は新しい道を進んでいる。生き生きしているあっちゃんカッコいい。

  • NSCの厳しさ。武勇伝ができるまで。都合よく脚色されてはいるだろうけど、面白かった。

  • やっぱり頭がいい。面白いなあ

  • 【No.263】「やりたいことが見つからない青年は不幸だと思うが、やりたいことがわかっているのにやらない青年はもっと不幸だと、今は思う」「そう、ウケたのだった。その時に、冗談でも何でもなく”ああ、生きていてもよかったのか、俺。”という誰かからの承認を得た気がしたのだった」「自分がどんなことができるのかを発信するのは大切なことです。でもそのうえで、それを知った周囲がプロにするかどうかを決めるわけです。プロになる人は否応なしになるべくしてなります。だから、自分がどういう人間か発信したうえで、周りからそういう声がなければ、それは無理だということですね」「たくさんの人間をひとつの箱に入れておくと、初めは誰も有象無象の顔無しであるのに、しばらくすると、いくつかの輝きや熱量が、自然と浮き上がってくる」「何かを作る時に”こうすべき”が先にきたものにはパワーがない。順番からすれば”こうしたい”というものが先であり、そのあとに”こうすべき”があるべきなのだ」「自分とは方向を異にする”力”の出現。それが同世代であるということの、脅威」「天下を取ろうとする人間は、年齢に関係なく、あんな目をするのか。あんな、覇気のある目を」

  • 最初はちょっと句読点や改行がなくて読みにくい……と思いましたが、途中で「これは中田氏のしゃべりをそのまま文字に起こしているのか…」と気づき、面白くなりました。
    お話をきいている感じで読めます。
    エッセイかと思いきや、エッセイ風の小説です。実話ベースのフィクション混ぜ込みとの注意書きがありました。
    もっとコンビのことが書いてあるかなと思ってましたが、思ったより恋愛や友人、先輩の話など内容は多岐にわたっていました。
    ぜひその後の芸人として売れてから、谷と山を繰り返した話も読みたいと思いました。

  • 又吉があっちゃんのことを三島、自分のことを太宰と言っていたので気になって読んだ
    普通に面白い

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著者プロフィール

1982年生まれ。2003年、慶應義塾大学在学中に藤森慎吾とオリエンタルラジオを結成。04年にリズムネタ「武勇伝」でM‐1グランプリ準決勝に進出して話題をさらい、ブレイク。またお笑い界屈指の知性派としてバラエティ番組のみならず、情報番組のコメンテーターとしても活躍。14年には音楽ユニット「RADIOFISH」を結成し、16年には楽曲「PERFECTHUMAN」が爆発的ヒット、NHK紅白歌合戦にも出場した。マルチな活動はとどまるところをしらず、18年にはオンラインサロン「PROGRESS」を開設。さらに19年からはYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」の配信をスタートし、わずか1年あまりでチャンネル登録者数が250万人を突破。いまもっとも注目されるユーチューバーでもある。

「2020年 『幸福論 「しくじり」の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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