無意識と「対話」する方法 - あなたと世界の難問を解決に導く「ダイアローグ」のすごい力 - (ワニプラス)
- ワニブックス (2017年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847095375
作品紹介・あらすじ
ひらめき!問題解決!イノベーション!協創&幸福!無意識研究の第一人者と、在米の社会システム研究者がやさしく解き明かす、新しい時代のコミュニケーション。
感想・レビュー・書評
-
無意識と対話する方法としての他者との対話。
「対話とは他人と意見交換することではありません。やりとりされる言葉を、自分自身にリフレクト(反射)させ、気づきを得るためのもの」
他者を変えよう、他の意見をねじ伏せようという議論に対して、対話とは「自身の変化」を主眼にしているのかな、と思いました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日、某研究会でとてもおもしろく話を聞かせていただいた。前野先生の本。
読み終わってもなんとも不思議な感じです。最近は洋書の翻訳本を読むことが多いので、多分意図されて作られているのでしょうが、全くロジカルではない。
でも最後には納得感。これがダイアローグかな。
日々のロジカルな世界で過ごしている中でのモヤモヤ感、無意識(古層)としての理解を、対話なかから読み取れるように構成されたのかなという感じです。
欧米と日本人の時間の捉え方、一直線と円は面白い。でも多分私は一直線的な感じ。相当欧米的な考え方にやられてますね。
もうすこし、また日本人らしさを考えてみようかな。
まあ、数ヶ月に一度の自分メンテ有休、retreatの時間もとれているし。結構、無意識と対話できているんではないでしょうか?! -
ダイアローグについて、サクサク読めて、しかも様々な方法論についても知ることのできる一冊。
一読しておけると、今後の対話の場作りに活かしていけるのではないかと思いました。 -
前野 隆司氏が好きなので読んでみました。
今、世界ではこのダイアローグ(対話)をベースにした理論(マインドフルネス、U理論、デザイン思考、幸福学)が数多く出てきています。
日本においてはダイアローグは目新しいものではなくむしろ温故知新に近い感覚。
「古層に潜る」という言葉が本文中に何度も出てきますが、この言葉がこの本の最大のキーワードになってきます。
本のタイトルと著者だけみると脳科学の本っぽいですが、中身は今世界中が向かおうとしているコミュニケーションの本質と日本の取り組み方ついて語り合った対談。
非常に面白かったです。 -
カタカナを減らせ
-
無意識との対話を対話形式で綴った本。
現在の時代の流れを踏まえて、近代合理主義や討論などと無意識との対話を比較しながら、様々な対話の方法から、対話によって得られる可能性までを幅広く解説、または推論している。
対話は4つの行動からなる。聞く、尊重する、貯める、出す。また、内省的なものと生成的なものがあり、内省的なものは対話をしながら自身の無意識に気づくというもの。生成的なものはブレインストーミングなど、何かを産み出すためのもの。
著者たちの知識の幅が非常に広く、とても示唆に富んでいて面白い。
モヤモヤしている人や、協力して何かをやりたい人にオススメです。