石破さんと弘兼さんの対談を書式化したもの。日本の超高齢化社会をどうしていくべきかをテーマに、ざっくばらんな雑談が展開される。北朝鮮問題は起こりうる有事だが、高齢化社会は既に起きている有事。なのに、本腰が入らないまま問題先送りにされてしまっている。先日読んだ「未来の年表」でも取り上げられていたが、この有事にもっと皆が真剣に取り組まないと取り返しがつかなくなる。そんな危機感も背景に持ちつつ、未来に向けた舵取りに変えて行くためにも「想定寿命の残り年数に応じて投票の重みを変えられないか。1票の重さは若者と高齢者では異なるはずでは」という提案は、けっこうおもしろいと思うな。
・嘘をき、有権者におもねてまで当選して何の意味があるのか。有権者の耳が痛いことでも、避けて通れないことは真摯に、堂々と語るのが政治家。
・健康保険は保険のメカニズムが効いてない。本来、保険はリスクや支払金に応じて掛け金が上がるもの。どれだけ病院にかかっても掛け金が一定なのであれば、病院に行ったほうが得という不要なインセンティブがはたらく。保険本来のメカニズムを健康保険も取り入れるべき。
・自分一人では、どうにもならないジーさん、バーさんがこれからガンガン増える。自ら死を選択できる自由をどう考えて行くべきか。安楽死という問題をもっと直視するべき。
・60過ぎたらしょうもない友達を切り捨てよう。出費を押さえるための有効な断捨理。
・これからの高齢者は、何をしてもらうかではなく、何かをする高齢者になることが重要。
・専守防衛という考え方は、早い話が籠城戦。兵糧が途絶えずに、援軍がくること、が籠城戦に持ち込む際の前提条件だが、日本は2つともカバー出来得る国だろうか。
・頑張ったところも、頑張らないところも、同じ支援が貰えるのであれば、頑張ったところが浮かばれない。頑張ってない人への支援は思い切って打ちきり、頑張ったところに傾斜配分する。頑張ってる人が馬鹿を見ない世の中にする。
・男はボケたときに最後まで奥さんの名まえを覚えているが、奥さんは真っ先に夫の名まえを忘れるとか・・・。
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