どうする?どうなる?ニッポンの大問題 - 少子“超"高齢化編 -

  • ワニブックス
3.00
  • (2)
  • (0)
  • (5)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847095801

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 石破さんと弘兼さんの対談を書式化したもの。日本の超高齢化社会をどうしていくべきかをテーマに、ざっくばらんな雑談が展開される。北朝鮮問題は起こりうる有事だが、高齢化社会は既に起きている有事。なのに、本腰が入らないまま問題先送りにされてしまっている。先日読んだ「未来の年表」でも取り上げられていたが、この有事にもっと皆が真剣に取り組まないと取り返しがつかなくなる。そんな危機感も背景に持ちつつ、未来に向けた舵取りに変えて行くためにも「想定寿命の残り年数に応じて投票の重みを変えられないか。1票の重さは若者と高齢者では異なるはずでは」という提案は、けっこうおもしろいと思うな。

    ・嘘をき、有権者におもねてまで当選して何の意味があるのか。有権者の耳が痛いことでも、避けて通れないことは真摯に、堂々と語るのが政治家。

    ・健康保険は保険のメカニズムが効いてない。本来、保険はリスクや支払金に応じて掛け金が上がるもの。どれだけ病院にかかっても掛け金が一定なのであれば、病院に行ったほうが得という不要なインセンティブがはたらく。保険本来のメカニズムを健康保険も取り入れるべき。

    ・自分一人では、どうにもならないジーさん、バーさんがこれからガンガン増える。自ら死を選択できる自由をどう考えて行くべきか。安楽死という問題をもっと直視するべき。

    ・60過ぎたらしょうもない友達を切り捨てよう。出費を押さえるための有効な断捨理。

    ・これからの高齢者は、何をしてもらうかではなく、何かをする高齢者になることが重要。

    ・専守防衛という考え方は、早い話が籠城戦。兵糧が途絶えずに、援軍がくること、が籠城戦に持ち込む際の前提条件だが、日本は2つともカバー出来得る国だろうか。

    ・頑張ったところも、頑張らないところも、同じ支援が貰えるのであれば、頑張ったところが浮かばれない。頑張ってない人への支援は思い切って打ちきり、頑張ったところに傾斜配分する。頑張ってる人が馬鹿を見ない世の中にする。

    ・男はボケたときに最後まで奥さんの名まえを覚えているが、奥さんは真っ先に夫の名まえを忘れるとか・・・。


  • 少子高齢化に対して深く議論するというよりも、雑談に近い本で読みやすい。どちらかというと深い内容を期待していたのでちょっと残念。

    しかし石破氏が(軍事)オタクとは知ってたがマンガ、アニメにも精通しているとはね。



    ---
    確実に進行している危機に対してまだ他人事のようなところがある、

    出生率は沖縄で1.91,東京で1.17
    鹿児島県伊仙町では2.81

  • 石破さんって見た目より若いんですね

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1957(昭和32)年鳥取県出身。慶應義塾大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行。1986(昭和61)年、29歳で衆議院議員初当選、以来9期連続当選。農林水産政務次官、農林水産総括政務次官、防衛庁副長官、防衛庁長官を経て、2007(平成19)年に防衛大臣、2008(平成20)年に農林水産大臣。自由民主党では過疎村対策特別委員長、安全保障調査会長、高齢者特別委員長、総合農政調査会長代行、政務調査会長等を歴任。2012(平成24)年から自由民主党幹事長を務める。主な著書に『職業政治の復権』、『国防』、『国難』、共著に『坐シテ死セズ』、『軍事を知らずして平和を語るな』、『こんな日本を作りたい』など。

「2013年 『国防軍とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石破茂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×