古(いにしえ)の武術に学ぶ無意識のちから - 広大な潜在能力の世界にアクセスする“フロー"への入り口 - (ワニプラス)
- ワニブックス (2019年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847098253
感想・レビュー・書評
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タイトルからもわかるように技よりも論にウェイトを置いた本です。
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「古の武術に学ぶ無意識のちから 甲野善紀 前野隆司著」読了。ヒモトレをしてみようと思った。
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一貫して「運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である」という考えが扱われている。
本来の理解とはずれるかもしれないが、
突然不幸や大きな課題に直面した時に、それを「運命」だと受け入れる。その上でどのように行動していくかというフェーズに移行する。それは、矛盾するようだが「運命」と「自由」を同時に受け入れた状態なのかもしれないと思った。
世の中、コントロールしようと思っても不可能なものも多い(時代の流れや、災害、他人の人格etc...)。それならば、それは「変えられないもの」だと割り切って、「それにどう対処/共生していくか?」を考える方が生産的だなと思った。 -
「我ならざる我」が自分を動かす境地。これは、刀で切りかかられたときに自然にかわすことができる状態である。単に武道の練習を積むだけでは到達できないという。自分と相手を客観的に外から見れる状態であると思った。仕事でも、今の自分の作業や業務だけでなく、全体をみて、自分が目立つことなく、自然にチームの仕事をサポートできること、そんな境地に立ってみたいと思った。
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【動機】武術と無意識の両方に興味があるため
表紙のイラストのような、エネルギー的な話は、想像したより少なかった。話題は多岐にわたり、また、哲学的な話も含まれるため、どんな本だったか、とまとめたり、腑に落とすには一度の読書では少ない。いろいろな分野で、俯瞰的なものの見方のできるひとが求められていると感じる。 -
コントロールできるのは意識。できないのが無意識。
ゾーンにはいってもう一人の自分(無意識)がでてくる。
フローに入る条件は習熟、危機感、臨場感。
人間は予測していないと円滑な運動はできない。
紐は5から8ミリの太さ
コンテンポラリ・ダンスの先生の言葉
「無意識で動いて振り付けどおりに踊る」
意識ばかりがフォーカスされて、無意識的なものが失われている。
教師として自分の気配を消すのがよい教師。道筋だけつくって自分はまったく教えていないように痕跡を消す。
量が質になることはまれ。それでは届かない世界がある。
自分でできないと思い込むと、能力はだせない。
筋トレでできるもっこりした筋肉は弛緩するのに時間がかかる。 -
「若い日に人間いかに生きるべきかを真剣に考えよ」。矛盾を矛盾のまま矛盾なく取り扱うとは、感じてゆるす禅に通じるものであると受け取った。フローと危機感と習熟、そして三昧。
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見返し
運命は完璧に決まっていて、
同時に完璧に自由である-甲野
客観的に人間の脳や身体を見ると、
何も自己決定していない-前野 -
実践からの真理に満ちた対談でした、
自分自身で試して、原理を追求
する姿勢を持ち続けたいと深く
思います。 -
前野さんの本は必ず読むので今回ももちろん読んだのですが、対談の相手が甲野さんというのは意外。
面白い組み合わせで興味深い会話もちらほらありましたが、全体的にはちょっともったいない感じもした。
甲野さんの話を前野さんが聞いてコメントするという程度に収まっている気がしてお二人の対談による意外性のある化学反応がもっとあれば良かったのですが。
でも内容的には面白かったです。