熱く生きる

著者 :
  • セブン&アイ出版
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本棚登録 : 390
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860086275

作品紹介・あらすじ

日大医学部を卒業後、どこの医局にも属さずに、ひたすら腕を磨いてきた心臓外科医が、2012年2月、天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した。偏差値50もなかった三浪の時代を経て、あえて厳しい道を歩んだプロフェッショナルの「思いと情熱の磨き方」「人生の切り拓き方」-。

感想・レビュー・書評

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  • 「熱い」人生哲学の書。
    私は医師ではなく、ソーシャルワーカーなので、職業人としての「あり方」は違うのですが、共感できるところが多くありました。

    天野篤先生には、NHKのプロフェッショナルで拝見して以来、ずっと憧れ続けています。

    人のために尽くすこと。
    そのために自己研鑽を続けていくこと。
    例えば、人の3倍努力をすること。

    人生の中で「背負ったもの」がその後の人生を決める、ということ。

    重く、胸に、ずしんと響くものがありました。
    命と向き合うことは、このように強い覚悟を要するものだということ。
    自分自身の覚悟を改めて問いただされた思いでした。

    読んでよかったです。
    気持ちがしゃっきりしました。
    これからこの本を、表紙が見えるように部屋に飾り、自分に気合を入れるための一冊にしていこうと思います。

  • 天皇陛下のバイバス手術を行った天野氏による、主に医学への熱い思いとその行動力をまとめたエッセイ集のようなもの。

    普通の人はこんなにできませんということをこれでも足りないのかというくらい書いてある。やはり極めるというのはこれくらいやらなければならないものかと思った。

  • どうしたら天野篤みたいになれますか?

  • 天皇陛下の冠動脈バイパス手術を担当した心臓外科医の著書。 医学部に入学するまでに三浪をしたが、卒業後は医局に所属することなく技術を磨く。患者への思いと手術に対する熱い姿勢が伝わる一冊だった。
    特に感銘を受けたのは、壁を取っ払ったところで通用するかを考える、の記載。自分の分野とは異なる世界、壁を取っ払ったところで通用する人になりたい。
    また、医師道を極めるとの内容は、そのまま理学療法士道とも捉えられる部分があった。ただの良いPTで終わらず、名PTになれるよう患者と向き合い、結果を数字や文章に表し、社会に貢献できる人材になりたい。

  • 天野医師は50代後半の順天堂大学の心臓外科教授です。しかし、表紙の写真を拝見すると、白髪はあるものの肌つやはよく、自信に満ちた笑顔をこちらに投げかけています。また、白衣の写真ではなく手術着で撮影に臨んでいるところが、天野医師の現場重視の姿勢を表しているともみてとれます。
     天野医師が、医者を志すきっかけは、お父様の病気とのことでした。実際、天野医師は32歳のときに、亀田総合病院で執刀されたお父様の心臓弁膜症の出術に、第一助手として立ち会います。しかし、その甲斐むなしく、お父様は3年後に66歳で他界されました。
     そうした無念が、天野医師を前に駆り立てています。天野医師は天皇陛下の冠動脈バイパス手術の執刀で一躍注目されました。執刀を任された理由の一つは、天野医師のバイパス手術、オフポンプ手術の手腕を買われてのことですが、その実績は、本書で触れられている天野医師の信念に裏付けられたものです。その信念を、以下に抜粋して紹介させていただきます。
    ・世のため、人のために生きろ
     人の支えで医師になれた。志をもって、恩恵を世の中に返さなければいけない。自己犠牲の精神がなければ、患者から信頼される医師にはなれない。
    ・人の逆をいけ
     ゲームの才能を安易に否定してはいけない。手術支援ロボットの登場により、ゲームの得意な子供が優秀な外科医になる可能性がある。
    ・問いかけろ
     常識を知らなくては患者の声に耳を傾けることもできず、寄り添えない。寄り添い、人をいやすのが医師の本当の仕事だ。
     病院には挨拶もできない非常識な人が多い。これまでたびたび院内で主張を繰り広げたが、なかなか体質が変わらない。
     手術記録は大学教授と成った今でも、必ず自分で翌朝までに自分で書く。これが「復習」効果を生み、現在でも年間500例の執刀数を可能としている。
    ・目標は高く
     「医師道」を貫く。「医師道」とは、自らを極限にまで追い込んで、高い能力を発揮できる心と力である。自利的な態度はもちろん不可。患者のことを第一に考え、乱暴な言い方をするときもあるが、それも外科医の文化である。患者の命を守るためには、時としてそうならざるを得ない。

     かなり、過激に、追いつめるような主張が繰り広げられています。しかし、大学教授でありなががら、最前線の外科医であり、未だに教授室に寝泊まりして家に帰れないような生活を皆に求めている訳ではありません。それは自分の信念と判断でやっていること、と説明しています。
     本書から学ぶポイントは、自分の仕事を天職と信じ、妥協を許さず邁進すること、現場に常に身を置き、誰よりも自分がリーダーシップと卓越した技術を発揮すべきこと、専門性の追求と平行し、知識や教養の横展開を図って人間力を高めるべきであること、自己犠牲と自己責任の精神を併せ持つこと、と解釈します。
     心臓外科医というプロフェッションを通じ、自分の職業倫理を揺さぶられる一冊でした。

  • 闘う心臓外科医、すべてがポジティブ、ゴッドハンドは努力の賜物、読むと気合が入ります。

  • 494

  • プロ意識がすごい。自分に厳しく、すべての時間を患者さんのために費やしている。
    あまったれの自分に、喝!を入れてほしい方に是非。

  • 登録番号:11311 分類番号:289.1ア

  • プロフェッショナルとは、こういう人の事を言うのですね。

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著者プロフィール

2012年には天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀。日本屈指の心臓外科医として、これまでに約6000件の心臓手術を手がけ成功率は98%を誇る。常に最前線に立ち続ける心臓外科のエキスパート。順天堂大学医学部心臓血管外科教授。

「2013年 『最新 よくわかる心臓病 ~心筋梗塞・狭心症・不整脈・弁膜症・大動脈瘤~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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