岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―
- 遊タイム出版 (2011年8月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860102982
感想・レビュー・書評
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神社が現在のような鳥居・拝殿・本殿といった様式を整えたのは仏教伝来以降のことで、原初形態は磐座です。日本人が現在も岩石信仰を持っているのは縄文以来のDNDに由来するのでしょう。本書は、岩石信仰を研究された先人の業績を紹介し、岩石祭祀により分類を試み、また、全国に残る磐座を調査し、ケーススタディとしてアプローチの仕方を紹介した労作です。
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日本全国に点在する巨石、岩を調査し、分類。砂から山まで岩の形状から存在する意味(祭器用具あるいは信仰の依しろとして・・)
私も少し石(岩)好きであると思っていたが、それは花崗岩に偏りなんとなく掌に在る感じが好きなだけで、もうこの本を見るとまさに研究調査であり、労作なのだ。また振り返り読んで参考、当該地に出かけてみたいものだ。 -
全国各地に分布する、多種多様な岩石信仰を、豊富な事例をもとに検討。
従来の素朴(粗雑)な研究を批判し、慎重な検討と新たなアプローチを示した快作。
この分野では、エポックメーキングな本という評価を間違いなく得るだろう。
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